120-20180904 続・spaceを確保せよ
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前々回の続きです
この「不安」と向き合い「space」を確保する戦いが、始まろうとしています。
この手段の一つとして、少し前から週末に私と妻で「作戦会議」をやってみました。目的は翌週の行事を把握すること。そして、多すぎる、と思ったらその行事を減らすこと。
かなり前に「今週のタスクリストは見たくない」と言ったことのある妻にとって、この会議をやること自体が苦痛かもしれません。しかし現状の大変さから、やむなくやることを同意したのでしょう。
さて、2,3回やってみて、我が家にとっての問題点が浮き彫りになってきました。行事の多さもさることながら、前日以前、あるいは当日始めるに至るまでの「準備」をちゃんとタスクとして認識していなかった。特に他者(ママ友とか)との事前調整が必要な行事はなおさらです。当日の行事と事前準備をセットとして考えると、いかに今まで「space」がなかったかを再認識しました。
「準備」をちゃんとタスクとして認識していない、ということは、言い換えれば「タスクを作りあげるタスク」がある意味最難関であることがわかりました。この難関をなんとかする手段として、とりあえず二つ考えました。
ひとつはもちろん、行事そのものを減らすことです。行事を減らせば、調整も減ることになります。ある意味当たり前のことです。
例えば、運動会のある週末の前の週末に小旅行の予定が入っていたとする。運動会はキャンセルできないが、2週続け準備が必要な大きな行事が入ることは、今の我が家にとって大問題です。となると、小旅行の予定をキャンセル、あるいは日程を変更するしかありません。そうすることにより「楽しみが減る」というより「苦痛が減る」のです。このような状況を「無理」と認識し、行事ではなく「space」を確保することこそがQOLの向上に役立つのかもしれません。
もう一つの手段はタスクのパターン化、あるいはルーチン化です。行事を減らすのはいいが、当然それには限界がある。やるべき行事にいちいち泥縄的対応をやっていれば気力体力を著しく消耗します。
例えば、これまで子供たちのお出かけの準備は妻がつきっきりで面倒を見ていました。いちいち「あれやった?」「これやった?」と聞くわけです。妻自身の準備時間も取れなくなる。これでは妻の気力体力は家を出る前から消耗してしまいます。
そこで、妻が考えたのが「お出かけチェックリスト」です。お出かけ前に子供たちにこのリストを渡し、自分たちでチェックして、いちいち親には聞くな、と変えました。これはまさに準備のパターン化、あるいはルーチン化です。
これら二つの手段は、ある意味当たり前のことかもしれません。でも実は難しい事かもしれません。特に、すぐに頭の中が混乱し、何かの変化があれば不安に思う妻にとっては難事でしょうし、そうやって追い詰められたからこそ「チェックリスト」の発想が出てきたのでしょう。
私にとっても、行事を減らすことはこれまでの生活パターンの大幅な見直しが迫られる大きな転換です。必然的に「何もしない時間」が増えますから、それに慣れる事も必要です。ADHDでない私も不安です。その不安に向き合うことこそ生活の質の向上に資するのかもしれません。