110-20180417 子育ての人のMP戦略?(1)
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最近、この連載を楽しみに読んでいます。
連載の最初に、このような問題提起がなされています。
そもそも時間がたくさんあれば、やりたいことが思うようにやれるというのは本当なのでしょうか?
時間があってもやれないのは、意志力が弱いせいなのでしょうか?
そうではないのではないか。
私も妻も別の意味で「やりたいことができない」という感覚があります。子育てをしていると「時間がある」という感覚自体を持つことができません。たとえば、GWのように多くの時間が与えられたとき「自分がなにをやるか?」の前に「子供たちになにをやらせるべきか?」という問題が立ちはだかります。これを考えているうちにGWそのものが到来してしまい、実際GW中に自分自身にフッと自由時間ができたとしても、どう使うかまで頭が回らなくなって、やりたいことが思うようにやれない。
これは、意志力の問題ではないような気がするのです。以前申し上げたように、今や「核家族」という形態そのものが無理ゲーとも思われる状況下で、そこを突破する何らかの戦略が必要な気がします。
そこで、実際的な解決策の一つとして、そもそもやりたいことを絞る、ということを考えました。つまり「今日は○○をやる。時間が余ったらダラダラしてオッケー。以上!」と考えるわけです。
今の時期は、我が家にとっては「模様替え」の季節です。学校や習い事の変化に伴って子供たちの家内動線が微妙に変化し、それに従って家具の増減、配置換えを行います。しかし、模様替えは、重労働です。事前に作業手順や時間配分を考えていないと、大変なことになります。最悪、仕掛かり中の不安定なダイニングテーブルで夕食をかき込むことになりかねない。これは避けなければなりません。
そこで、二つの対応策を考えました。まず、模様替え作業の分割です。どう考えても1日でできないので、3〜4回ぐらいに分けることにしました。もう一つは、模様替え作業は日曜日に実施し、前日の土曜日は徹底して休む、ということです。そもそも新学期がスタートしたばかりで、家族全員ウィークデーの対応だけで気力を使い果たしてしまっているわけです。特に妻はこの傾向が顕著です。なので、まずは気力の回復を図らないと、作業もなにもない。
そしてもう一つは、決して無理をしないこと。つまり「時間が余ったらダラダラしてオッケー」という感覚を持つことが大切なような気がします。つい時間が余った時点で「なにをしようか?」とあれこれ考えがちです。なにかしないともったいないと思ってしまう。特に気が散りやすいADHD傾向の方は、これが出やすい。そこで「はい、今日はおしまーい!まずは休憩!後のミッションは早めに食べて早めに寝ること、以上!」と言い切ることが大事なような気がします。
この項、続きます。