059-20160502 巡らせる自分、巡りの中の自分
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先日、この本を読みました。
サイトの名前のとおりシンプルを志向する私としても参考にできることが多かったです。
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例えば、「養生生活」の送るための3つのルールが提示されています。
1、温める
2、スッキリ出す
3、巡らせる
私の中で印象に残ったのは、この「巡らせる」でした。
巡らせる
「血行がいい」という言葉に近い考え方をします。
心と身体の両方に隅々まで「気」を行き渡らせることが養生での「巡らせる」という意味になります。
血行を良くすることそのものも「巡らせる」ということに含みますがこの「血を行き渡らせるためのエネルギー」のようなものを「気」と呼びます。
これは大切です。しかるべき気力と体力があって、血を巡らせて無理なく新陳代謝をするのは健康の基本かもしれません。この流れのどこかがおかしくなると、途端に病気になります。
ところで、巡らせる、と聞いて私がとっさに連想した言葉は「カネは天下の回りもの」でした。これは自分の中でいろんなものがめぐるのではなく、世界全体のめぐりの中に自分がいる、というイメージです。
血の流れがどこかで止まれば病気になるように、お金の流れがどこかで詰まると不況になるのは、みなさんご存じの通り。お金に限らず、いろんなものが無理なく流れれば、世の中がうまくいくような気がします。多ければ多いほどいい、というのものではない。このあたりが難しいですが。
もちろん、貯金をするな、と言いたいわけではありません。ある程度の蓄えは安心の基にもなるでしょう。でも、お金に限らず、あらゆるものは、自分が消化しきれないほど貯め込んでも、あんまり意味がない。それよりは、捨てるなり、世間に還元するなりしたほうが自分の精神にとっても良さそうです。
私はお金はもちろんですが、それと同じぐらい「情報の巡り」に興味があります。本を読んだり、ネットを見たりすると、たちまち情報の洪水が襲ってきます。その中で、何を、どれだけ取って、どれだけ自分に取り込んで、どれだけ捨てるか。これが人生の質に直結する。自分のこれからの行動に直結する。可能ならば、余裕があれば、世間様にも還元したい。そのためにも、自分自身の感度とそれを支える体力と気力が大切だと思います。
よいゴールデンウイークを。