暗黙知の次元
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2021/3/6
2021/3/16
マイケル・ポランニー『暗黙知の次元』(高橋勇夫訳、ちくま学芸文庫)読了。それ自体からは意味を見いだせない諸要素を介して、それらの全体に宿る意味を包括=理解するのが暗黙知。そのような意味の暗示から発見を予感し、科学者は研究にコミットする。階層的な進化論の説明は間違っている気がした。
内容(「BOOK」データベースより)
人間には、言語の背後にあって言語化されない知がある。「暗黙知」、それは人間の日常的な知覚・学習・行動を可能にするだけではない。暗黙知は生を更新し、知を更新する。それは創造性に溢れる科学的探求の源泉となり、新しい真実と倫理を探求するための原動力となる。隠された知のダイナミズム。潜在的可能性への投企。生きることがつねに新しい可能性に満ちているように、思考はつねに新しいポテンシャルに満ちている。暗黙知によって開かれる思考が、新しい社会と倫理を展望する。より高次の意味を志向する人間の隠された意志、そして社会への希望に貫かれた書。新訳。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
ポランニー,マイケル
1891年、ブダペスト生まれ。ブダペスト大学で医学博士号・化学博士号取得。1933年、ナチスの人種迫害を避けて英国に亡命。マンチェスター大学物理化学教授(のち社会科学に転ずる)、オックスフォード大学主任研究員等を歴任。76年、死去
高橋/勇夫
1953年岩手県生まれ。東京大学英文科卒。専修大学助教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)