古典ベースの現代文語体試案
主な仕様
原則として「高校国語程度の古典文法」に従ふ
或程度の時代の幅を持ちつつ、アクセスの容易なリファレンスが豊富なれば
元よりsidas.iconの古典に依りて短歌を詠むことのあれば多少の親しみはあり 中近世〜近代の文語体に暗き故にもありける
仮名遣は契沖仮名遣に準ず
但しオノマトペに関しては「表音表記」に従ふ
「ふわふわ(旧仮名では「ふはふは」)」など
オノマトペの表記を全て片仮名とせば法則の美しきならむが、上記「ふわふわ」の如きは字面より受くる印象の変はりたるを良しとせず
原則として「音読」は考慮せず
「言文一致の不可能性」より考案したるものなれば「音声・音韻」につきて敢て考慮するところ無し 意味を示すに漢字や記号の適せば其の「読み」の難しき、音韻の佶屈なる、又は発音の定まらざるを以て排すまじ
上記オノマトペ及び発音に依りて意味の変はるものはこの限りに非ず
原則として音便による変化を排す
サ変動詞の濁音化したる(「感ず」「信ず」など)の如きに関しては現状では例外とす
外来語の使用
漢語の類は積極性を持ち利用し、カタカナ外来語も敢て避けむとはせず
飽くまでsidas.iconの嗜好・志向として「○○的」は避けたし
本来「romantic」を「浪漫的」と音訳したるの「-tic」なれば現状は濫用ならむと思ふ故に
「○○ちっく」を文語として美しきと思はざると同じき心なり
カタカナ語の表記は慣用に従ふ
原則として「バ行」と「ヴ」表記の並立せば前者を取る
文末の長音表記は原則として省略せず、但し情報・電子技術等の術語にて其を明示すべき時にはその限りに非ず
日本語以外の文字
数字は半角アラビア数字を用ゐて前後に空白は取らず
但し熟語に関してはその限りに非ず(「一般」「二重瞼」など)
ラテン文字等の分かち書きを前提としたる文字につきて以下の通りとす
単語や文字そのものを引く場合、前後に空白は取らず
節や文を引く場合は前後に半角スペースを取る(暫定)
2語以上の名詞句や固有名詞等は空白を取らず。
定まらじと思へば半角引用符で括り半角スペースを取るか鉤括弧で括る
アラビア語等、右→左で表記さるる語につきて以下の通りとす
原則としてラテン文字等と同様に扱ふが、引用符で括るが良からむか(暫定)
漢字文化圏の語につきては日本語の漢字と同様に扱ひ、必要に応じて括弧等で括る
約物等
以下は多分に個人の嗜好なりて「ルール」に非ず
句読点は「。」「、」を用ゐる
鉤括弧は引用、科白等、二重鉤括弧(『』)は創作物の題名等に使ふ
引用の入れ子構造が生ずる場合は其処に二重鉤括弧を含めし引用符を用ゐる
原則として重複は避けむ
但し丸括弧による注釈と鉤括弧による科白等は重複を許容
例:斯く思ふ(某の「云云(「彼此」の意)」と云ふを聞きて)
丸括弧は注釈として使ふが主要なれば、此の重複は避けたし
重複を避け得ざる時は[{()}]とせむや(未定)
全角引用符(“”、〝〟)は記事等の引用、また文中での強調や「其儘の意味に非ず」を示すに用ゐる
「〝〟」と「“”」の明確な違ひは未だあらず。但し「“”」の前後は半角スペースを取る
半角スペースにて空白の区切りを取るべき所の前後に句読点あらば其処はスペースを入れず