合成生物学
生物の設計図であるゲノムを人工的に設計・合成し、細胞など生物のシステムを作っていく学問分野。別の生物の遺伝子を組み込む従来の遺伝子組み換え技術とは異なり、ゲノム全体までも合成していく。普及にはゲノムの設計法を解き明かすだけでなく、長いDNAの合成やエラーの除去などの技術が必要になる。 企業も注目している。立教大学の末次正幸教授は細胞を使わずに長いDNA鎖を作る技術を開発したが、その技術を引き継いだスタートアップのオリシロジェノミクスを、mRNAワクチンで有名な米モデルナが23年に8500万ドルで買収した。