フランシス・フクヤマ
歴史の終わり
民主主義と自由経済が最終的に勝利
他の都市と同様、この都市にも外敵が存在し、外部からの攻撃から守る必要がある。そのため、勇気と公共心を持ち、公益のために自分の物質的な欲望や欲求を犠牲にすることを厭わない、一群の
守護者
が必要なのである。
ソクラテス
は、勇気や公明正大さが、賢明な利己心の計算から生まれるとは考えていない。むしろそれらは、守護者階級の自分たち自身と自分たちの都市に対する正当な誇りと、それを脅かす者たちに対する潜在的に不合理な怒りに根ざしたものでなければならない。