Speakeasylabo
韓国において英語学習が
Accelの投資パートナーであり、スピークの取締役会に参加したベン・クァゾー(Ben Quazzo)は、「スピークは消費者 AI 分野で著しい成長と潜在力を示している企業」と述べ、「グローバル市場と企業部門への拡大を通して、個人向けの言語学習の新しい地平を切り開いていくだろう」と評価しました。 コーナー・ニコライ・ズウィック氏 スピック CEO は「英語は単なる言語以上のものであり、グローバルキャリアと異文化コミュニケーションの鍵となる」と述べ、「スピックはユーザーが最初の会話から自信を持てるよう支援することに注力している」と強調しました。さらに同氏は、「このユニコーン企業への進出は、スピックが言語学習のパラダイムを変革していることを示す事例」であると自信を示し、「今年だけでも10 億文章以上がスピックを通じて発話された」と述べ、「これからも何百万人もの学習者が言語の壁を越えて、より広い世界に進むことができるよう、革新的なAIチューターを提供していく」と語りました。
英語を話すことに自信を持てない日本人は多い。英会話アプリ「スピーク」を手掛ける米Speakeasy Labs(スピークイージーラボス)はこうした悩みを人工知能(AI)で解決しようと試みている。スマートフォンのアプリが話し相手となり、「間違ってはいけない」という学習者の心理的な抵抗を減らしている。
「地球上には英語を学ぼうとしている人が15億人いる一方で、99%が挫折したり、やる気をなくしたりしている」。日本経済新聞の取材に応じたスピークイージーのコナー・ズウィック最高経営責任者(CEO)は開口一番、従来の英語学習法は継続に向けた意欲を十分に引き出せていないと指摘した。
2016年創業のスピークイージーは人間の代わりにAIが話し相手となる英会話アプリを開発し、18年に韓国語版、23年に日本語版の提供を始めた。これまでに40を超える国・地域でサービスを提供し、24年には全世界のダウンロード数が1000万を突破した。
アプリでは「スターバックスでコーヒーを頼む」「電話でホテルを予約する」といった具体的な状況を設定し、AIとの対話を通じて実践的な英語を学べる。ズウィック氏は「子どもの頃は言葉を口にしながら覚えていく。言語を学習するにはたくさん会話するのが一番大事だ」と話す。 スピークイージーは生成AIブームの火付け役である米オープンAIから出資を受け、サービスの設計などで連携している。10月には同社が5月に発表した大規模言語モデル「GPT-4o(フォーオー)」をスピークのアプリに組み込み、人間と同等のスピードで会話できる機能を一部ユーザーに提供し始めた。 ただ、オープンAIが自社のアプリにも同様の英会話機能を搭載したことで、両社は競合するようになった。ズウィック氏は「確かにサービスとしてはスピークに最も近い」と認めつつ「人々がAIを使って言語を学習できると気付いたことで市場が拡大する効果の方が大きい」と話す。
スピークイージーは収益面でもオープンAIの戦略の影響を受けやすい。企業がGPT-4oを利用するには音声による応答に対して1分あたり24セント(約36円)の対価を払わなければならない。AIと会話ができるスピークの「プレミアムプラン」の料金は年1万2800円であるため、ユーザーがAIと約6時間会話をすれば元が取れなくなる計算だ。
Connor Zwick 1993年生まれ。17歳で教育系スタートアップ「Flashcards+」を創業。ハーバード大学を中退後、若手起業家育成プログラムや著名アクセラレーターのY Combinatorを経て、2016年にSpeakeasy Labsを創業。24年6月にオープンAIなどから2000万ドル(約31億円)を調達し、企業価値の評価額は5億ドルに達した。31歳。