二項同体
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とくにぼくが共感したのは「二項同体」という方法的概念の提案である。ヨーロッパ思想なら二項対立を常識として、これを止揚していくのが弁証法であり、またその哲学の試みの中身になるのだが、清沢はそこをずばり「二項同体」というふうにして、対立そのものを発祥させない方法から精神をかたちづくろうとした。