Nextcloud検証
軽く検証するだけならdocker-compose.ymlでdockerで立ち上げるだけで行ける
docker-compose.yml
code:yml
version: '3'
services:
db:
image: mariadb:10.6
command: --transaction-isolation=READ-COMMITTED --log-bin=binlog --binlog-format=ROW
restart: always
volumes:
- db:/var/lib/mysql:Z
environment:
- MYSQL_ROOT_PASSWORD=
- MARIADB_AUTO_UPGRADE=1
- MARIADB_DISABLE_UPGRADE_BACKUP=1
env_file:
- db.env
redis:
image: redis:alpine
restart: always
app:
image: nextcloud:apache
restart: always
ports:
- 0.0.0.0:8080:80
volumes:
- nextcloud:/var/www/html:z
environment:
- MYSQL_HOST=db
- REDIS_HOST=redis
env_file:
- db.env
depends_on:
- db
- redis
cron:
image: nextcloud:apache
restart: always
volumes:
- nextcloud:/var/www/html:z
entrypoint: /cron.sh
depends_on:
- db
- redis
volumes:
db:
nextcloud:
code:db.env
code:bash
$ docker compose up -d
インプレッション
機能が豊富
コア機能はDropboxのようなオンラインストレージ機能だがその周りにドキュメントビューワ、Talkでのチャット機能、などエクステンションとして機能がある感じ
アドインとして機能を随時追加出来る
デスクトップクライアント/モバイルクライアントが優秀
iOS/Android/Windows/Linuxとネイティブクライアントが揃っている
機能性も商用クライアントにそこまで負けていない
同じLAN内ならモバイルも含めクラウドストレージより高速に複数台のストレージを同期出来る
https://gyazo.com/83ac24dffaf58fde64b2aced776e2d68
単に複数PCを高速に同期するための同期ツールとして使うのもありかもしれない
クラウド環境だと気にしがちな容量もある程度解決出来るか
OSSなのでもちろん期待した機能が思ったように動かないなどの問題は発生する
アプデに伴い壊れるなど
そもそも動かないなど
ただその問題対処はある程度今までの経験でなんとかなりそうなレベルではある
ソースも見れるので
問題に対処することで対応能力もつくこということもある
ストレージの冗長化でバックアップ作成.
クラウドを併用するなど
最初はよくも悪くもOSSという印象だったが、デスクトップクライアントやモバイルクライアントを使って印象が変わった
当然ファイル数が多くなるに連れてボトルネックがはっきりするだろうけど個人利用としてのNextCloudはかなりありという感触
バージョンロックして使えばアップデートに関する問題はある程度抑えられる
企業内ユースケースとしてもある程度対応スキルある人がいれば結構ありなレベル感にはなってきている
昔はこの手のOSSといえば苦労するというのが常識だったが良くも悪くもOSSでも洗練されてきている
マーケットプレースによる拡張の公開、機能追加
セキュリティ面でも2段階認証がデフォルトで使えるなどよく考えられている
エンタープライズ向けにLDAP, SAMLに対応しているなど企業向けユースも考えられている
不正なログインの検知等
OSSビジネスモデルの進化. 寄付以外にも長期的な開発スパンでの持続性
基本的にはエンプラでの収益を大きな柱としている
ファイル検索、バージョニングなどは有料クラウドストレージに匹敵するクオリティ