ITに対する倦怠感
はてな匿名ダイアリーの上記エントリーが話題になっていた
ITがうんざりするようなものになってしまったという態度が表明されている
ある程度の共通認識として共感を生んでいる
ITがというよりは生成AIで、という感じだが
生成AIのつまらなさというのはdeterministicなITの世界に確率の世界を導入するということだと思う
ITのおもしろさというのは極端に言うと確率論的なアナログな世界でのdeterministicな世界観であると思う
完全に0か1にエンコードされた世界というのは魅力的で数学的な美しさがある
生成AIは基盤モデルから確率的な世界でありある程度現実をエミュレートするアプローチによりdeterministicなモデルでは出せない結果を出すことが出来る
しかし前述の数学的な世界観に魅力を感じてITに入門した人種(自分も含む)にとっては楽しさが分からない世界ということからこのズレが起こっているように思える
0と1のビットの世界に0.5ビットのような揺らぎが入るような気持ち悪さ
正直自分としてはITという道具としての良さ、便利さというのはそういった不完全な現実における数学的完全さの体系を目指す世界観にあると思っているので、生成AIのアプローチはビジネスとしては現状多少なり金を生むけどITとして正しい未来の実装かというとかなり疑問はある
アラン・ケイが言うように 未来を予測する最善の方法は、自らそれを創りだすことである。が生成AIはあまり未来を実装していると感じない直感的な感覚
https://gyazo.com/d31ef9423bcc8432502583ef66e78acc
完全でない世界だからこそ仮想的にチューリングマシンのような仕組みにより完全な世界を構築していくアプローチが役に立つ
確率的な世界に確率的なアプローチをかぶせるのはそれは世界を改善するためのソリューションとして正しいのかという感覚
自己循環的なアプローチじゃないのかという感覚
世界観に広がりをあまり感じない
端的に言えば我々はサイコロを振りたくないがサイコロを振るのが楽しいという人ももちろん存在する
象牙の塔にこもっていたら突如大挙として人が押し寄せて象牙の塔とそれ以外の境界が曖昧になった
生成AIという狭い世界が極端に喧伝されて実際のユースケースを超えて使用出来るかのように宣伝されてることがこういったうんざりする結果になっているのかなとも思う
よくありがちな期待値の調整ミスではある
期待値が極端に上がりすぎた結果実際のユースケースを超えて使用されて結果失望されて顧客が離れる