ライト、ついてますか - 問題発見の人間学 - ドナルド・Cゴース/ジェラルド・M・ワインバーグ著 読書メモ
p53「問題とは認識された状態と望む状態の間の相違なのだから、ある問題を「解く」ために状態を変えると、一つ以上の別の問題を発生させることになるのが普通である。」「すべての解答は次の問題の出所」「期待出来るのはせいぜい、「解いた」問題がよりやっかいさの少ない問題で置き換えられることだけである。」
だからソリューションに飛びついてはいけない
最も悪いのは問題定義も間違っていて、ソリューションも間違っているとき、ただ問題が元より増えただけで縮小に失敗した時で何もしない方がよい場合も往々にして多い
それにも関わらず何かを変えてしまうのは問題認識と問題定義を間違えていることが原因による
間違った問題定義はしばしば簡単にソリューションを導けるため、結果に飛びついてしまい、問題定義の正当性を考えることを妨げる
p59「問題ははじめにその問題をどうやって認識するか、というところにあった。またはむしろ、どうやって設計家にそれを認識させるか、というところにあったというべきか」
これは実際そうで問題は最初に認識しない限り問題として存在しない。その精度が問題で精度の高い問題定義を得られれば仕事の9割は終わっている
ただ得られたと思った問題定義が間違っていることの方が圧倒的に多い
そのため誤った問題定義から誤った解法に飛びついてしまうということが世の中の9割となる
p62「どんな新しい「解決策」も、問題の定義が間違っていたときそれと気づくのは、もとの設計者よりは利用者の方である」「だがひとたびはじめに感じた親しみのなさが薄れると、人の適応性ゆえに不適合は目に見えなくなる。」「このことからも、次の規則がどんなに重要かは、わかるわけだ。結論に飛びつくな、だが第一印象を無視するな」
人間の適応力というのはすさまじく、大抵の問題には「慣れてしまう」
地球のあらゆる環境に適応した人間や、極限環境に追い込まれてもなお生きている人間を見よ
それゆえ最初の印象を超えて慣れた後に問題を認識することが難しくなってしまう
There is no second chance to make a first impression. という諺がアメリカにある。第一印象がどんなものでも必ず慣れは来るがその時感じた違和感を大事にすることが問題解決の突破口への一助となる
p65「新しい視点は必ず新しい不適合を作り出す」
ソリューションは常に新しいイシューの元
ゆえに既に(うまく)動いているシステムを変えてはいけないというシステム開発の鉄則も生まれる