メタ倫理学入門読書メモ
倫理学には大きく分けて3つの分野がある
規範倫理学・・・伝統的などう「すべき」かについて研究する倫理学の基礎分野
応用倫理学・・・規範倫理学の研究結果をベースに実際の医療倫理や生命倫理、職業倫理などの分野における倫理を対象とする
メタ倫理学・・・「そもそも」倫理とは何か、善とはなにか、また道徳は実在するのかといったメタレベルでの分析を行う
メタ倫理学の中では大きく分けて2つの派がある
主観主義
倫理はそれを認識する我々の心の中に内在するという立場(非実在論)
錯誤理論(error theory)
倫理は実在論的には存在しないものであるとしてそれを正しく認識しているかのように振る舞うのは認識のエラー(錯誤)であり、全ての道徳認識を等しく間違いとする理論
客観主義
倫理は我々の心のありようとは別に世界に客観的な存在としてその性質が実在するという立場(実在論)