システムの科学 ハーバート・A・サイモン 第3版読書メモ
内部環境から外部環境を区別することの第一の利点は、そのシステムの目標と外部環境の知識があれば、その内部環境についてはほんの最小限の仮定をおくだけで、そのシステムの行動を予測することがしばしば可能になるということである。
自然物でも人工物でも自己完結的なシステムはその目標と外部の環境が分かれば内部構造を把握しなくても行動が予測可能になるということらしい マイクロサービスで自己完結的な小さな組織を多数配置してインターフェースを通じてやり取りをするように組織においても自己完結的な小さな組織に分割することは組織をスケールさせる方法になる
飛行機の内部構造は分からんくても飛ぶことが目的で高度3000mでの気流の流れと形状さえ分かれば自然科学ではその後の結果を予測することが出来る
同じように鳥でも身体の中がどうなっているか分からなくても外部の世界と接触する面としての身体というインターフェースと飛ぶという目的が分かればどのように飛ぶことが出来るかは自然科学で予測することが出来る 設計者は、いろいろの方法で外部環境から内部システムを隔離し、そのことによって、外部環境を特徴づける多くのパラメータの広範な変動に関係なく、内部システムと目標の間に普遍の関係を維持しようとする 人間の合理性は限定されている(限定合理性)
限定合理性のもと各員が個人の利得を追求することでシステムが均衡を取れる
情報の需要と供給を均衡させるには分権化し、需要を局所化させること
テクニカルライティングを専門化した職業として雇った方がいい理由
供給を専門化した職業にすることで(テクニカルライターが需要と供給のインターフェースとし働く)均衡させることが出来る