2022/12/13
shoya140.icon
レビューが良かったので
舞台はアメリカ、シアトル。主人公イヴリンは、AIを利用したカウンセリングシステム〈イライザ〉の開発に携わっていましたが、燃え尽き状態に陥ってしまい、会社を離れることとなりました。それから3年後、彼女は素性を隠したまま、古巣の別部署で働き始めます。〈イライザ〉の代理人(proxy)となったイヴリンの新しい仕事は、カウンセリングセンターを訪れて自分の目の前でセラピーを受けるクライアントに対して、AIの提示する返答を、あたかも自分自身がしゃべっているかのように一言一句そのまま伝えるという風変わりなもの。一方、イヴリンの元上司や元同僚などの知人たちも、今やそれぞれに新たな活躍の場を見出そうとしているのでした。イヴリンは、さまざまに悩みを抱えたクライアントと接する中で何を思い、どのような道に進むことを選ぶのでしょうか? (中略) ... 生き馬の目を抜くようなアメリカのIT業界を舞台にしつつも、忙しない人生の中でちょっとだけ立ち止まって自分を見つめ直すような落ち着いた雰囲気の物語になっていますので、そういった気分の人は遊んでみて損はないと思います。
https://gyazo.com/b5eb8e0b02ccc3b512cede50c07ef22c
プロクシーから見た相談者とARグラスの表示。音声データが心拍数や呼吸頻度などとともにデータセンターに送られ、発言中に出てきた単語の感情的評価(左)などを経て、話すべきセリフ(右下)が示される。 今は忙しいので遊べるタイミングはもう少し先になりそう