英語論文の探し方
https://gyazo.com/7a35b56b693afaf4c23eda8dc5a03e5a
あらまし
英論文を探そうとしても「この概念を英語で何と呼ぶのかわからない」ため、検索が難しい
とくに4年生で、まだ分野に詳しくない場合
検索サイトをうまく使ったり、芋づる式に論文を探したり、賢く探しましょう
論文検索サイトから探す
Google Scholar を使いこなそう!
分野を絞るために、出版社で絞り込むのがコツ
魔法のフレーズ「source:IEEE OR source:ACM OR source:Springer」
https://gyazo.com/14cc8032b379f1b182a84442233e06b7
情報系の3つの大きな出版社に限定して検索
ACM
アメリカの情報処理学会的なところ。総本山
基本的にACMの会議は分野ごとに分かれていて、「ACM-SIG○○」などの名前になる
Web系として「WWW」、「SIGIR」、「WSDM」など
IEEE
アメリカの電子情報通信学会的なところ。規格化とかをやっている
こちらも多くの国際会議を開催している
ソーシャル系としては「SocialCom」など
Springer
ヨーロッパ系の大手学術出版社。情報系以外も扱う
「LNCS」などの情報系のサブブランドを持っており、多くの学会を開催
ソーシャル系としては、「SocInfo」など
他に「elsevier」、「AAAI」などの論文も参考になる
「elsevier」は総合ジャンルの老舗。マーケティングや経済に絡めたWeb系の研究の記事がある
「AAAI」はアメリカの人工知能学会。ソーシャル系会議に「IC2S2」、「ICWSM」など
芋づる式に探す
英論文の場合、検索サイトの利用は、入り口にしかならない
良い検索キーワードが、英語で思いつかないので・・・
「芋づる式」に探す ← !!!大本命!!!
検索を繰り返したり、論文をダラダラ読んでいくのは、効率が悪い!
やみくもに検索を繰り返すより、新しくて信頼できそうな論文から探した方が、楽
以下の手順に従って論文を探す
1. Google Scholarを使って、「テーマの近い最近の論文」を1本見つける
2. その論文の参考文献から、「最近の有名な会議の論文」を見つける
3. その「最近の有名な会議の論文」から、他の論文を探す
その論文が引いている参考文献を見る(関連研究の章を読む、参考文献一覧を読む)
その会議の発表一覧を見て、同じセッションで発表されている論文を読む
その論文を引いている論文を読む(下図参照:Google Scholarにタイトルを入れて引用元をチェック)
https://gyazo.com/ee0421d709701ea8b8de2c4a5d2aa036
会議名から総当たりで探す
研究テーマが本決まりになってくると、その分野の発表ができそうな会議(ターゲット会議)が決まる
その会議のこれまでの発表論文には、関連する研究が多く含まれる
会議のページには、「Accepted papers」、「program」、「proceedings」等の名前で論文一覧がある
基本的にはprogramを見ると、セッションごとに分かれているので、論文を探しやすい
ACM系だと論文ページで「Table of Content」タブをクリックすると論文一覧が出る
ちなみに・・・
論文の会議がすごい会議かどうかは、会議名でググって規模を見たり、「会議名 acceptance rate」等で検索
基本的に、大きくて、採択率が低い(=めったに査読に通らない)会議が、いい会議
読みたいけどアクセスできない論文があった場合
タイトルで検索すると、作者本人のサイトに載っているかも?
ResearchGateやArxivなどに作者や第三者がアップロードしてるかも?
どうしても手に入らなかった場合は教員に相談
図書室経由や、個別に支払って読める可能性
探し当てた論文はどう管理するのが良い?
ファイル名から「会議名」「内容」が分かるようにして、1つのフォルダにぶち込む
shoji の場合、「xxxx2010_twitterから流行の店を発見.pdf」のようなファイル名をつけて論文フォルダに保存 「Mendeley」などの論文管理ソフトを使う
発表しても、しなくても、scrapboxにまとめを書いておく
あとからGoogleサイト内検索などを使い、内容からタイトルを逆引きできるようになる
タイトルさえわかれば、検索して再ダウンロードするのは容易