学会発表時のプレゼンのお作法
いちばんいちばんいちばん大事なこと
とにかく、聴衆へのサービスであることを意識すること!
学内での発表は、聴衆は基本的に「給料をもらっている」教員です。彼らは仕事で聞いています。
学会での発表は、聴衆はみんな「参加費を払っている」一般客 です。
「なんでわざわざ金払って聞いてるのに、苦労して話を理解しないといけないんだ」と思わせたら駄目です!
金払って客に見せている以上、映画や演劇と同じです。学会発表は、サービス業です。
以下、「ここすら守れなかったら、本当にアウト」な部分は、太字
一般スライド
字は大きく
読ませる必要がある部分は、20pt以上
文字は少なく
文章を書いてはだめ
基本、図示して、文字でそれを補う
ページ番号を入れる
タイトルスライド
共著者全員の氏名、所属を正しく書く
発表者の氏名だけ、デザインを他と分け、分かるようにする
(太字にして強調色か、強調色の線を氏名の下に引くのがよい)
タイトルと、自分のフルネームは、必ず読み上げる
まとめスライド
最上部に発表タイトルを入れると親切
「今聞いてるの何番目だっけ・・・」ってプログラムを見返すことがあるので
ご清聴スライドは必要ない。まとめを写したままにする
服装
ビジネスカジュアル以上であればなんでもよい
襟がついていれば、だいたいOK
ワイシャツ、ポロシャツ、ドレスシャツ etc...
アロハシャツ、かりゆしウェア、パジャマなどは襟がついててもNG
襟がついていても、「くつろぎ路線」の服は避ける
シャツの上にカーディガンなどはNG
ズボンは、普通の長ズボンであればだいたいOK
スラックス、チノパン等が一般的
ジーンズでもOK
ミリタリーパンツや、膨らんだシルエットは、微妙
分からなければ、スーツが楽
女子の場合・・・
割と男子よりも許される服の幅は広いが・・・
派手な装飾は避けたほうが無難
発表そのもの
何があっても、発表者ツールだけは、使ってはだめ!
発表者が見ていいのは、スクリーン(客が見てるもの)、客(客そのもの)だけ!
発表前に、必ず座長に挨拶し、接続チェックを行う
現地では、ちゃんと画面が正しく出力されるか
リモートでは、正しく画面共有されるか
タイトルと氏名は読み上げる
仮に座長がタイトルと氏名を読み上げていたとしても、自分でもう一度読み上げる
開始時のあいさつをきちんとする
「ご紹介ありがとうございます。こんにちは、青山学院大学の○○です。本日は、私の研究である××××について、発表させていただきます。」
時間を守る
発表時間をギリギリ下回るくらいの発表時間が理想
足りないぶんには構わないが、オーバーすると怒られる
質疑応答
「ありがたいご質問ありがとうございました」などで、余計な時間を使わない
「ありがとうございます」だけで十分
最初に短く結論だけを断言して答える
そのあとで、許される雰囲気だったら、補足をしゃべる
最初から長く喋らない
質問の意図が分からないときに、攻撃的にならない
質問を要約し「~~というご質問でよろしいですか?」
本当にわからない場合は「私の理解が及ばなくてすみません、簡潔に答えられるようにもう一度お願いしてもいいですか?」
オンライン特有の気を付けること
語尾までしっかり発音する
ZoomもWebExも、音量が下がるとノイズとしてその部分をカットする
語尾を下げる癖のある人は、ぶつ切りになるので、意識して語尾まで音量を保つ
画面共有は必ず「全画面(ディスプレイ)」単位で行う
ウィンドウ単位は高確率で事故の元
通知にフォーカスが行ったり、上に物が被ると変になったり、様々な問題
一番問題なのは、発表者が起きている事故に気づく手段がない
画面最上部、画面左右に重要な情報を置かない
画面最上部は、人によっては、メニューバーが出っぱなしになって見えない
タイトルの上にちょっと余白を作る
スライド番号をタイトル覧の下寄りにする
画面左右は、チャット欄や人物ビデオで隠れる場合がある
自分が質問するとき
前置きは「発表ありがとうございます、○○大学の【苗字】です。」
お礼や感想を長々しゃべらない
手身近に、きちんと立場と名前を名乗る
https://gyazo.com/7a35b56b693afaf4c23eda8dc5a03e5a