反復的なクエリ書き換えによる画像検索
書誌情報
タイトル:Enhancing Interactive Image Retrieval With Query Rewriting Using Large Language Models and Vision Language Models
掲載元 :ICMR
掲載年 :2024
著者  :Hongyi Zhu, Jia-Hong Huang, Stevan Rudinac, Evangelos Kanoulas
リンク :https://dl.acm.org/doi/10.1145/3652583.3658032
何をしている論文?
検索結果に対するユーザのフィードバックと、それに基づくクエリ自動書き換えを繰り返すことによる、テキストからの画像検索手法の提案
手法の概要
検索→フィードバック→クエリ拡張→クエリ編集の4ステップを繰り返し
検索
既存のテキスト-画像埋め込みモデル(リトリーバ)を使用し、テキストクエリから画像を検索
入力:テキストクエリ
出力:画像のランキング
リトリーバとして、CLIPまたはBLIP2を採用
フィードバック
リトリーバが検索してきた画像に対し、クエリに対する正解ラベルを付与
実際に人間が検索評価を結果するのではなく、人間の評価を模倣する「人工アクター」を使用
人工アクターは、入力クエリに対する正解画像を知っている
検索結果のうち正解画像をランダムに抽出し、出力
クエリ拡張
フィードバックにより「正解」のラベルが付いた画像に対して、VLMによりキャプショニング
VLMとして、InstructBLIPを使用
元クエリとキャプションを連結して、拡張クエリを出力(元クエリ+正解画像のキャプション×2)
クエリ編集
拡張クエリをLLMに入力し、新たなクエリに変換
クエリ編集方法として、要約・キーワード抽出・CoTによる要約の3手法を提案(もっとも検索に有効であったのはCoTによる要約)
新たなクエリは、画像検索のクエリに使用(以後、このステップを繰り返し)
工夫している点
単にキャプションをクエリとして利用するのではなく、LLMによりクエリに成型
キャプショニング時のハルシネーションを防止するために、出力キャプションの単語数を制限(100)
評価実験の方法と結果
テキスト-画像のデータセットを作成
テキスト-ビデオのペアデータセットを用い、ビデオのクリップを画像として使用
→1テキストクエリに対し、複数枚の正解画像が含まれる1対多データセット作成
(同時に、既存の1対1データセットを問題視(1テキストに対する正解が1枚の画像なわけがないだろう))
マルチターンによる画像検索の評価
単一ターンの検索と比較して、最大10%のRecallの改善
プロンプティング手法毎の比較
CoTによる要約を用いたクエリ編集が、もっとも高い検索性能を獲得
パラメータ数の異なるLLM同士の比較
パラメータ数の大きいモデルを使用しても、検索性能(Recall)に大きな変化はなし
面白いと感じた点
画像-テキストペアデータセットを、ビデオ-テキストペアデータセットから再構築した点
確かに、1つのテキストクエリに対して正解の画像は1枚ではないことを考えると、理にかなった設計である
その他感想
リトリーバやLLMをアブレーションスタディで比較
生成モデルが多数存在する現在では、技術選定の根拠として重要な評価
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