DaVinci Resolveで現像を行う
注意点
無料だと解像度はUltraHDが上限
3:2の場合は3240x2160が上限
カメラによってRAWが読めたり読めなかったりする
SIGMAfpのDNGは読める
無料だとレンズの歪み補正ができない
SIGMA公式のブログを見るのが良い
ポイント
Project SettingsのColor scienceをDaVinci YRGBにする
Camera RAWはP3 D60、Linearにする
RAWが一番情報が多いので色変換をする前にここで触る
Lum Mixは0にする
Rec709 Gamma2.4に変換する
プロジェクト作成
New Projectでプロジェクトを作る
現像用のプロジェクトを1つ作ってそこに写真をドカドカ入れて現像すると設定を使いまわせて楽そう
Timelineが増えるとだんだん重くなったりするかもしれんのでプロジェクトの粒度は諸説ある
解像度はTimeline単位で変えられるのでlandscape/portlaitは同じプロジェクトで取り扱える
Project Settingsを写真現像用に整える
File > Project Settings
Master Settings > Timeline Format > Timeline resolution
Custom
3240 x 2160
解像度はTimelineごとにも指定できる
Image Scaling
Deinterlace qualityをHighにする
Mismatched resolution files: Scale entire image to fit
解像度が違ったときにどうスケールするか、みたいな話
後述のシネスコ帯あり帯なしの話もある
Color Management
Color Space & Transforms
Color science: DaVinci YRGB
色空間の変換を自分でやる場合はこれにするらしい
Timeline color space:
色空間変換の設定でTimelineを選んだらこれになる
何にするかは諸説ある
Rec.709 Gamma 2.4
RAWから直接最終出力に変換する場合はこれにしてしまってよさそう
DaVinci WG/Intermediate
DaVinci WG/Intermediateはレンジが広い + 扱いやすい(らしい)
ガンマはログカーブ
さまざまなRAWに対して共通の処理を当てたい場合はこれに変換するとよいのかも
Output color space: Rec.709 Gamma 2.4
最終的な出力を何でやるか
Camera Raw
CinemaDNGのColor spaceをP3 D60、GammaをLinearにする
Highlight recoveryはオフにする(なんか色がおかしくなることがある)
https://scrapbox.io/files/6828885a3993fc49ea49f3ff.png
右上の...から設定をデフォルトまたはプリセットにしておくと便利
写真をプロジェクトにインポートする
画面下部のMediaタブを押す
連番のDNGが一つのクリップとして表示されるのを変える
Media Storageの右上の...からFrame Display ModeをIndividualにする
https://scrapbox.io/files/6828876a296e9b0023e33e8a.png
現像したいDNGファイルをMedia Poolにドラッグ&ドロップする
Timelineを作る
下部のEditタブを押す
Media Poolにあるファイルをタイムラインにドラッグ&ドロップする
https://scrapbox.io/files/68288928b1240750ade57618.png
解像度や縦横を変えたい場合はTimelineを右クリックしてTimelines > Timeline SettingsからTimelineごとに個別に変えられる
現像する
下部のColorタブを押す
とりあえず現像する
決まり事
1つのノードでカーブなどのパラメータ変更と色空間変換などのエフェクトとLUTを当てる場合、パラメータ→エフェクト→LUTの順に適用される
ノードツリーはTimelineとClipそれぞれに対して作れるが、実行順はClip→Timelineの順
色空間の変更を行うと情報は減るので白飛びや黒潰れはCamera RAWに対してやっておくとよさそう
上のNodesを押してNodeエディタを表示する
RAWを直接出力に変換する場合
Color Space TransformでP3-D60 Linear→Rec 709 Gamma 2.4に変換する
DaVinci WG/Intermediateを経由する場合
https://scrapbox.io/files/68288a4e7449916aa219592f.png
https://scrapbox.io/files/68288a5b110036b51b2d7a00.pnghttps://scrapbox.io/files/68288a69110036b51b2d7a5f.png
SIGMA fpのDNGはP3-D60 LinearなのでUse timelineでDaVinci WG/Intermediateに変換する
DaVinci WG/Intermediateは広いレンジを維持しつつ扱いやすい色空間らしいので細かい調整はこっちでやるといいかも
色変換によってRAWの情報は失われるのでWB周り(白飛びとか黒潰れとか)は色変換前にやる方がよいらしい(Camera Rawに対してやるのがよさそう)
出力はRec.709 Gamma 2.4なので色変換する
NodeツリーはClipごととTimelineごとがある
Clip > Timelineの順に実行されるのでLUT当てなどをTimelineに対してやるというフローが可能
Previewを右クリックしてGrab All Stilsする
左上のGalleryを押すとスチルが表示される
迷ってるところ
複数の写真に対してノードを共通化するときにどうするべきか?
TimelineのノードツリーにLUTをあてる
Timelineは使わずにClipごとにノードツリーを使う
ノードインスタンスを使ってパラメータを共通化する
LUTを使う
システム上で共通化せずにクリップのノードツリーを別のクリップに貼り付ける
LUTを使う
LUTを当てる場合はLUTごとに想定した色空間に変換する必要がある
一つのノードで色空間の変換とLUT適用を行ってOK(エフェクト → LUTの順に処理されるため)
Kodak2383を当てる場合
output側のCSTのガンマをCineon Film Logにする
https://scrapbox.io/files/6828b8e4c5e5093cc27a8dc5.png
左上のLUTからFilm Looks > Kodak2383のどれかをドラッグ&ドロップ
LUTの強さを下げたい場合はレイヤーを作ると便利
Gamma2.4に変換してるCSTを選択してoption+Lでレイヤーを作る
https://scrapbox.io/files/6828baa2ff3ff71f4bd30778.png
2が通常の色変換
3がLUTを当てるノード
レイヤーは下にあるノードで上書きなので下にあるノードの"強さ"を変えればよい
CSTをつけてUse Timeline > Rec.709 + Cineon Film LogにしてLUTをあてる
LUTを当てているノードのKey Outputを下げることでLUTの適用度をコントロールできる
https://scrapbox.io/files/6828b9cd9e8852acb35eb4b3.png
「LUTを混ぜる」みたいな手法もありそう
https://www.youtube.com/watch?v=AGmwjEjiSAY
3:2のRAWをシネマスコープにする
解像度をシネスコにする方法と黒帯をつける方法がある
解像度をシネスコにする
Timelineの解像度を2.35:1にする
無料垢の場合は最大で3840 x 1634
Mismatched ResolutionをScale full frame with cropにするとトリミングされる
黒帯をつける
Timelineの解像度は3:2にする
画面上部のメニューのTimeline > Output Blankingで2.35にする
トリミング位置を変える
画面下部のEditタブを選択
編集したいクリップを選択、右上のInspector > Transform > Position > Yで弄る
https://scrapbox.io/files/6828b144abfa3171f13d2374.png
出力
Colorタブを表示する
Previewを右クリックしてGrab All Strils
写真なのでフレームはどこでもいい
Galleryを表示してスチルを全て選択して右クリック > Exportしてjpgで出力
SIGMA fpのColor ModeをDaVinci Resolve用のLUTとして公開してる人がいる
https://www.youtube.com/watch?v=JCNi-h9hPrY