日記短歌
ゆるせない人たちばかりを覚えてて私のエンドロールに居座る 21.12.19
うなだれる私の冷たいからだでもボッケのチョコをとかす熱はある 21.12.24
花は顔みたいで怖いよ 楽園は延々つづく原っぱでいい 22.04.24
もたついて二枚取ったナプキンの要らないほうに共感している 22.07.21
ついニキビ触ってしまう荒れるのに つい連絡する嫌われちゃうのに 22.09.20
替えのきくピアスを通す かけがえのない肉体に穴をあけて 22.10.26
自転車を漕いでも風にはなれなくて私のかたちを自覚するだけ 22.10.27
ハロウィンの渋谷を馬鹿にしたこともちゃんと記憶になってく むかつく 22.10.27
押入れで忘れ去られたアルバムは青春時代の窒息死体 23.01.10
ひとりでも生きれることが悲しくて上着を忘れて寒がってみる 23.02.16
反時計周りで緩めるネジ いつか交わした言葉がふとよみがえる 23.08.03
軽くなる存在理由を引き留める鎖のように重たい約束 23.10.15