ドンブラ短歌
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『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』の二次創作短歌です。
君は花なのに雨をさえぎって僕は相合傘をしたがる 雉野夫婦
お祭りの合図でいつも思い出す 神輿の上でもひとりなことを タロウ
あの日々を取り戻そうと足掻いてはそれが日々になってく矛盾 犬塚
地に足を着けた人生だったから空を飛ぶのがほんとはこわい 雉野
打ち切りの漫画の世界も、人生も、描かれなくてもちゃんとつづくよ はるか
虫かごがカラになったあの夜に自分の心をそこにしまった タロウ
「英雄」の二文字を見つけた気がしたが、「ひでお」っていう名前だっただけ ジロウ
「光あれ」そうしてできた地の上で80歳まで生きろと言うか 闇ジロウ
眠そうな人に未来の話する 今年の紅葉、皇居で見ようよ 雉野夫婦
君の手が三角形を成形す 尖りきれないやさしいおにぎり 桃井親子
約束は果たされないからうつくしい 夢の中のふたりは完璧 タロウ・ソノイ
減点をくらった僕の「間違い」の途中式をあなたは褒める 雉野夫婦
誕生を祝うお歌が響いてる ふたりじゃ余るケーキを囲んで 桃井親子
0か100みたいな関係ではなくて、60くらいのふたりじゃだめかな タロウ・ソノイ
君がもういない愛の巣 からっぽの箱 ビー玉が壁にぶつかる 雉野
どちらかが後ろになってしまうなら背中合わせになってみようか ジロウ・闇ジロウ
もう君はちからを手にした戦士だが図太く「弱者」でいようとしている 雉野
僕という中身を持たない皮 君が餡を包んでギョーザになった日 雉野
花は散る だけど愛を込めたなら きっときれいな種を落とすよ タロウ・ソノイ
造花すら薫らせるだろう風流人 壺を売るのも上手いのだろう 猿原
いい夢をまだみてたくて爽やかな朝にニワトリころして二度寝 雉野
手をつなぐ人がいなくなってから銀の指輪がやけに冷たい 雉野