雨恋
noesis, 2014年
ジャンル:黒髪濡れフェチADV
絵が綺麗。BGMが綺麗。甘美すぎる世界……
小倉結衣さんの演技がかわいい。「や」って言う時の声がかわいい。
table:登場人物
安井 希 やすい のぞむ 官能小説家
一志 瑞希 いっし みずき 小倉結衣 瑞穂の娘
一志 瑞穂 いっし みずほ 〃 瑞希の母。20年前の希の初恋。
はとのす式製作所の雨衣カノジョも似たようなシチュエーションだったけど、周囲の人間関係とかエロスの濃さとか色々違ってて、別のドラマになっている。 ErogameScapeに「男の願望を寄せ集めたような、いい具合に気持ちの悪い作品」みたいな評があったけどちょっとわかるかも。スイーツビュッフェ(あるいはケーキバイキング)が「女の願望を寄せ集めたような、いい具合に気持ちの悪い食事」(いやあれは好きな男もいる)であるような?雨恋はヒロイン1人(2人と言えなくもない)なので新鮮なフルーツをふんだんに使用したフルーツタルトをホールでいただいているような?
エロスにしたって食欲にしたって、欲というものはあるがままに描いたら「いい具合に気持ちの悪い」ものなのでは……(絶賛)
NORMAL END
希「……瑞穂に、会いたいよ」
瑞希「……会って、どうしたいんですか?」
希「……正直、わからない。具体的にどうしたいっていう欲求は、多分ないんだ。ただーー」「会いたい。何も言わなくていいし、触れ合うこともできなくていい。したかったことができなくても構わない。会いたいーーそれだけだ」
瑞希「思いを伝えられなくても、いいんですか?」
希「ああ」
瑞希「微笑みかけられず、話しかけてももらえないかもしれない。それでも、いいんですか?」
希「……ああ。だってそんな欲求は、きりがないだろう?」
瑞希「そこにいるだけで、いいんですか?」
希「ーーああ!」
瑞希「じゃあ、もう叶ってるじゃないですか」
希「……え?」
瑞希「私の半分は、おかあさんですから」
希「……あ」
瑞希「私だって、会いたいですよ。おかあさんに会いたいです。何かしたいわけじゃないですし、それでも……やっぱり会いたいですよ」「でも、無理ですよ。だっておかあさん、もう亡くなってるんです」
瑞希「おかあさんはここですよ。希さん」
希「……そう、だったね」「半分だけだがーー半分だけでも、瑞穂さんはここにいるんだね」
瑞希「はい。だから半分の母とそれを含めた私で……妥協して、我慢してください」
希「妥協も我慢も、していないよ。瑞希がいてくれて、良かった」
瑞希「……そうですか」
希「瑞希がいれば、それで良かったんだ」
瑞希「はい。私ごと、母を見ていてください」
希「……いや。瑞穂さんごと、瑞希を見ているよ」
瑞希「……じゃあ、そろそろ行きましょうか」
希「……ああ、そうだね」
瑞希「……家に帰ったら、お風呂ですね」
希「そうだね。一緒に入るかい?」
瑞希「希さんは私を放置して自分だけ入ろうとか思ってるんですか?」
希「思っているわけないだろう」
「さようなら、安井くん」
TRUE END
「さよなら、瑞穂」
「さようなら、安井くん」