ニュートンと林檎の樹
(略してニューリン)
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ロバート・フックへのヘイトが高まる物語
ヒロイン1人1人が頼もしい。
今年やったゲームの中で、どころか歴代1位かも
table:登場人物
朝永 修二 あさなが しゅうじ 全方位ツッコミ 本作の主人公。祖父は日本で2人目のノーブル物理学賞受賞者だが、本人は科学嫌い。
朝永 修一郎 〜 しゅういちろう 祖父。ダチ。ライバル。
アリス・ベッドフォード 秋野花 カミナル様 金(ツインテ) 生意気ボケ 天才少女で飛び級でテンブリッジに入学、アイザック・ニュートンはペンネーム。
一二三 四五 うたかね よつこ 白雪碧 黒 毒舌ボケ 修二の幼なじみであらゆるものを計測し、あらゆる言葉を定義しないと気が済まない性格で実は不器用。
九十九 春 つくも はる 小倉結衣 長山香奈 茶 天然ボケ 日本からの留学生で17世紀のイギリスで天文学を学ぶ。
ラビ・ジエール 民安ともえ 入巣蒔菜 銀 狂気ボケ 問題児でテンブリッジのあちこちで、しょっちゅう火災を起こす直感と推測で結論を導き出す奇才科学者。
エミー・フェルトン 春乃いろは 金 芋ボケ 常にカチューシャを着用してテンブリッジで勤務しているメイド。(芋メイド、芋っ子カチューシャ)。なぜか攻略対象
イルザ 水野七海 茶 カサブランカ(パブ)店主。なぜか攻略対象外
※各ヒロインの「〜〜ボケ」というのは公式(Laplacian)がそう言ってるので仕方ない
年端もいかない(でも18歳以上)の可愛くてナマイキなニュートン
「ともなが」じゃなくて「あさなが」なのは「ノーベル賞」じゃなくて「ノーブル賞」みたいなものか
小鳥囀る丘の子
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(以下、時代考証をあれこれ楽しんでいるんだけど、我々とは異なる世界線だと思うんでゲームの細かいことにケチをつけたいわけじゃなくて、その頃こちらの世界線ではという気持ち。我々の世界線では17世紀に男爵いもは存在しない)
330年前 (1687年) のイギリス
・ヘロンの蒸気機関(蒸気タービン)はAD1cには存在した
・蒸気機関の原型がドニ・パパンによって考案されロンドン王立協会で発表されるのが1690年 (wikipedia) ・ラビが「静電気ってナンダ」って言ってるけど static electricity まだ知られてないのか?electricityの初出がが1646年トーマス・ブラウン(この時は静電気の意味でelectricityと言っているけれど…静電気ってもしかしてレトロニムか)
「自然哲学」って、(自然)科学が科学として分離・細分化される前の時代か
・男爵(アイリッシュ・コブラー): 1876年
・メークイン(May Queen):1900年
焼酎の歴史まで調べちゃった (こちらは16世紀には日本に伝わってる) BGMでバグパイプが印象的に使われてるんだけど、17世紀のロンドンってそういう雰囲気だったのかなと疑問を持った
17世紀後半のイギリス、イングランドとスコットランドの仲は悪くなってるんじゃないかな
// 18世紀になるとバグパイプ(スコットランドの楽器)禁止令が出たりする
政治的な理由から、スコットランドでは18世紀中頃から約50年間に亘り演奏が禁止されていた。
春が「多い」を「おおいい/おいい」みたいな言い方をするのは方言?
方言といえば修一郎がよく「あったっけか」(あったっけ、でも、あったっけかな、でもなく)って言うのも方言だよね多分…(中部?関東甲信越?)
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四五(よつこ)√
四五、昔から修二のことが好きだった、のか(なるほどだけど分かりにくい子やね)
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ヒロインがペストに罹患するゲームなんて初めてだ…
イギリス海軍が強かったのはイギリスの科学力のおかげ、か(というかフックが王立協会を牛耳ると科学力が落ちるのは…真の実力者を潰してたらそれはそうか)
【四五】
「私達は、この世界の誰とも、繋がりがない。
私達の居場所は、この世界に、ないんだよ……」
これが、四五を助ける為に、俺が支払った代償という訳か。
からのカサブランカ再訪。
修一郎が最後に、俺と四五に残してくれたもの。
それは……。
この世界との、繋がりだった。
カサブランカの店主に受け継がれている、修一郎の血。
【修二】
「この世界にも……俺達の居場所、あったな。
この世界とも、俺達は、繋がってたな」
どうしよう
このゲームめちゃくちゃ好きかも…
ラビ√
テレポート奇術で右の箱に入ってほんの少しだけラビママに話す機会ができたラビ
「不思議ダナ……。
向かい風なのに、あの船はドンドン進んで行く」
なんか泣ける
ラビが何か大事なことに気づきそうになっててウケる
→ ああああこれ伏線だったのか(ラビは実はフロギストン説を打破し酸素を命名したラヴォアジエだった)
写真は貼らないけど、ラビの背中の反った感じの絵がめちゃくちゃ好き
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「リビドー」って…フロイトのリビドー理論は1923年(※当時にない概念でも現代語に翻訳して表現されているという忖度をしながらプレイしているので特に問題はないんだけど、時代考証的には17世紀にはリビドー説はまだ存在していない旨)
春さんがエドモンド・ハレーなんじゃないかって、アリスがニュートンの正体だと知ってから疑ってたけどやっぱりそうだった
春√、というかラビのタイムトラベル後の世界
// 修二がニュートンを名乗ってしまった後、春はアリスの本を出版したい、のであれば、プリンキピアは別の名義(アリスの名前でもいいし新たなペンネームでもいいし、なんなら春との共同名義でエドモンド・ハレー著でもいいし)で出したほうがいいんじゃないか?
史実にはただ一文。
プリンキピアは、エドモンド・ハレーが費用をまかない、自費出版された。
端的に、それだけが記されている。
その一文の裏で、これ程のすれ違いがあり、
葛藤があり、友情があることを、全く知らなかった。
酢と鮮魚を使った江戸前寿司の登場って19世紀か(なれずしは1000年前からあるらしいけど)
なんか話に出てくるあれこれが、正史?ではいつから存在するものなのか調べながらプレイするの結構楽しい(し勉強になるな)
アリスが(また)我慢できなくなって自分がニュートンであることをカミングアウトしてしまうが
修一郎とラビの謀略(というか意趣返し)でフックは地位を追われる(ここは痛快)
王立協会はあるべき姿になっていくのかな
【春】
「……朝永くん、嘘……ついてくれて、ありがとね。
私とアリスちゃんの為に、嘘ついてくれたんだよね、朝永くんは」
そういうことに気づく(わかる)のって、春が(修二への)好意と聡明さの両方を持っていないと難しいんじゃないかなと思った
修二の横で寝てる春さんの寝顔可愛かった、というか寝姿が美しかった
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この時代に残ることを決めてタイムマシン(ほか、この時代に存在してはならないもの)を爆破する三人好き、なんだけど、四五が一人ぼっちにならないか心配
修二は春さんに、修一郎はイルザ(カサブランカ)に行ってしまうし
修二が愛した女性の数だけ(修二が選んだ√の数だけ)失恋を経験する四五が、この作品では切ない感じではなく(無感情な計測係を装って)さっぱり吹っ切る感じに描かれてるけど、辛くないわけないじゃないかと思う
エミー√
林檎をちらつかせまくってもアリスは万有引力の法則の着想を得ることはなく
エミーの(母の形見の)オルゴールぶっ壊しちゃうし
エミーとアリスが母親を同じくする姉妹だったなんてね
結局、林檎から万有引力(というか月が地球に落ち続けていること)のひらめきを得たのはエミーだった
バルコニーから落ちるエミーを助けた修二、よく間に合ったなと思う
エミーの裸身は(大きさは違うんだけど、雰囲気的にちょっと)シンソウノイズのモモを彷彿とさせる
アンパンマンは君さ、エミー
(エミーって実はサブヒロインなの?)
アリス√
未来から来たことをバラしてしまうか
「合作のペンネームなのかよ、ニュートン……。
漫画家みたいだな……」
日本に帰ると告げる修二たち
今生の別れになると気づいているアリス(そしてラビ)
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「ニヒ。
……まあ、気持ちは分かるケドな。
……乗り越えるしかないゾ、アリス」
「分かってる。分かってるんだ、そんなこと……」
「オマエの気持ちは、ラビには分かるよ。
でもな、風化シナイ気持ちを持てる人生は、悪くナイぞ」
ラビのこのセリフ、本作で一番切ない
アリスの挿入ムービーちょっと泣きそう…
https://www.youtube.com/watch?v=vrD6P051LlE
これ何度見ても泣きそうになる
秋野花さんの声の芝居がすごいんだろうな
エミーのこのシリーズ好き
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初体験から昨日の今日で図書館の奥でしたHで「久しぶりの」って言ってるのなんで?
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風が運んできたアリスの匂いが、鼻孔の奥に届く。
アイザック・ニュートン。
誰もがその名を汁、近代科学の父。
だが俺は、ニュートンのことを考える時、きっといつもこの優しい匂いを、真っ先に思い出すだろう。
世界中で、俺だけが。
誰よりも偉大な頭脳を持ち、決して真理の追求をやめない、この、小さな姿を思い出すんだろう。
2017年に戻ってじいちゃんと再会
(そしてお約束のビックリスタル)
ラビ(・ジエール)がラヴォアジエだったのは気が付かなかった
おまけ(強くてコンティニュー)
蛇足なのかもしれないけど嫌いじゃないよ
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はい
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Apple Watch...
ラビ√再訪
ラビルートをもう1周回るとテキストが変わるらしいと聞いて
ちょっとした変化だったけど面白かった
最後はラビが2人?いたような…(ラビさんタイムマシンを何回か使ったのかな?どうしても修二とまた会いたくて何度も、とか)
おまけシーン
ちびちび見ていこうと思います
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乙女心について書かれたプリンキピア第三編の出版、お待ちしています!
余談
英語タイトルの "Newton And the Flower of Kent" のKentってどこから出てきた?と思って調べた
ケントの花(ケントのはな、英:Flower of Kent)は、セイヨウリンゴの品種名である。1665年にアイザック・ニュートンが万有引力を発見したのは、この品種のリンゴが落果するのを見たのがその契機であると伝わり、「ニュートンのリンゴ」、「ニュートンのリンゴの木」などの別名でも知られる。万有引力発見の逸話に登場する木は1814年に伐採されて現存しないが、接ぎ木で残された子孫の木が世界各地で栽培されている。