iPadの可能性
しかし、iPadが世の中に出た。「これはいけるぞ」と直感しました。この可能性は非常に高い。
実際、世の中のさまざまな分野で、PCではなくタブレットを使うことによる可能性で沸きました。タブレットで色んなことができるぞ、と。最近、沸いていない。つまり、タブレットを買ってみた、けれども上手く使えない、という人が多いようです。
それはしょうがないですね。新しいものですから、ある程度、工夫が必要です。それはもう、既存のものを使う工夫よりもはるかに知的な工夫が必要です。今までとは全部全然違うんだ、という発想に改める必要がある。
私は今日まで3年にわたって、iPadを使って授業をしてきました。iPadをデジタル黒板として使っているということを、各機会に話し、記事に書き、実際に披露しています。そうすると、全国の大学にあるFaculty Development(FD)の委員会、要するに授業を良くしようという委員会から私の授業を参観しにいらっしゃる。成蹊大学でも「塩澤が何か面白いことをやっているぞ」ということで、高等教育開発支援課という部署が主催して、教員を対象とした「デジタル黒板」のセミナーみたいなものを開きました。それ以後、現在、成蹊大学では何人もの先生方がiPadを「デジタル黒板」として使っていらっしゃいます。