バリュエーションが高い会社がもっと生まれてこないといけない
バリュエーションが高い会社がもっと生まれてこないといけない
VCは安く仕込みたいからすぐに「高い」と圧力をかけてしまいます。
しかし、何故バリュエーションが高いのかを説明することが出来ればバリュエーションは上げられます。
バリュエーションを高くするにはプレミアムを説明しましょう
マーケット平均で投資家に計算されると平均的な株価しかつかなくなります。
うちは平均と違うんです!って言えないと、平均点より安くなっちゃいます。
だって明確な理由がなければ流動性の高い上場株買った方が収益性見込めますから。
プレミアムにはいくつか種類があります
A) マーケットシェア1位
これは圧倒的に強く、投資家殺しです。
シェア1位にはなかなか投資する機会もないからです。
(マーケットの定義、すなわちセグメンテーションも学んだ方がいいですね)
国内小売市場134兆円!って叫んでも投資家の目はシラーってなります。
どのセグメントを狙っているのか。
ビューティー市場を見ても女性/男性、年齢、基礎化粧品とシャンプー、売り場(チャネル)と細分化可能です。
どこかで1位だと投資家は興奮します。(さらにそのセグメントが業界全体で成長中だともっと興奮します。)
衰退市場で戦ってる人は、自社のシェアが伸びてることを言えるようにする。
(縮小市場でシェア横ばいだとそのうちなくなっちゃうからね)
将来横のセグメントに参入する話は眉唾で聞いてます。
実績がないと「そーねー」位で流します。
孫さん、シェア1位大好きです。
シェア1位になってると乗り出して話を聞き入っている印象があります
マーケットの捉え方、セグメンテーション、シェアをとにかく抑えに行く。
(これテスト出ます)
プレミアムのお話
B) 成長率
こんなに成長してるのやばくないっすか?って感じで右肩上がりのグラフ見せられると投資家は目がクラクラします。
「今僕たち捕まえないと乗り遅れるよ!」っていうメッセージですね
やばくない!?っていう成長率がいいですね。一ヶ月で10倍とか最高です。
成長率を作るために広告燃やしまくる手法ありますが、ユニットエコノミクスが証明出来ている(別の言い方だと、どんなに燃やしても回収可能、すんげー儲かっちゃう)ならオッケーです。
広告燃やさずに、顧客獲得ハックしている企業だとヨダレを出しながら飛びつくこともあります。
成長率に似てるんですけど、最後のプレミアムは
C) KPIの異常値
競合他社と比べてCVRやCPAが10倍パフォーマンス高いという状態になっていると、本日時点ではGMVやPVで負けてるけど、数年後に追い越せるやん!ってなります。
そうすると将来の勝ち馬だからバリュエーション高くても平気ってなる。
番外編で一回だけ使えるプレミアムあります
D) チーム
この面子でこの事業挑戦するのヤバくない?超絶凄いんですけどー!ってやつ。
2回目使う時にトラクション出てないと、「それ前回も同じこと言ってたで」ってなっちゃう。
(これ、気をつけてな!)
結局、高いものには理由がないといけないんですね。
メルセデスやヘルメスを買ってる人いるじゃないですか。別にスズキやユニクロでもいいわけです。
自分に言い訳作って、納得して買ってるわけです。(投資家も一緒です。)
なのでプレミアム、在庫に限りのある限定品という見せ方をしないといけない。
「このジーンズ、岡山のXX工房とイタリアの巨匠のYYYが三年構想してデザインした10本しかない、ZZZさんも愛用してる超限定品なんですよ」というプレゼンテーションにしないとね。