07450 エラボーを選ぼうとの考えに至ったわけ
No. 07450, by shio / 塩澤一洋 https://flic.kr/p/2qR9Boo https://live.staticflickr.com/65535/54377443214_7a36d7c144_3k.jpg
先日オンラインで注文したPILOT製の万年筆「エラボー」。価格などは先日の記事に。 届きました。4種類あるnibのうち最も細いSEFです。
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早速セーラーのインクを入れて試し書き。以前、買いためたピンクのインクです🩷
めっちゃいい。
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インクカートリッジが1本付属しています。使うことはない。
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ペンの内部にコンバーター(CON-70N)が装着されています。それを使ってピンクのインクを吸入。 ペン先をインク瓶に沈め、コンバーター尾部のボタンを何度も押すとポンプのようにインクが吸い込まれていきます。
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「Elabo」との名称。きっと「elaborate」由来でしょう。「e」は「ex-」、「laborate」は「labor」だから、「work out」という意味ですね。心血を注いで精巧に作り込んだ、といった意味合い。
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一般的な万年筆のnib(ペン先)とは異なり、少し盛り上がっています。おかげで良くしなる。弾力があって筆のような書き心地。
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初代が発売されたのは1978年。全国万年筆専門店会からの提案で、「日本語を美しく書くための万年筆」として開発されたそうです。
現在の3代目は2009年発売。
小学生の時から万年筆を使い、1982年の中学入学から中高6年間すべてのノートをパイロット製の万年筆で書いていた万年筆フリークなので、ずっと使いたいと思っていました。でも万年筆はたくさんあるので買う機会を逸していたのです。
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最後に購入した万年筆は、2016年12月29日、フォルカンニブのカスタム823。強烈なしなりに魅了されます。
以来8年、ほぼそのカスタム823のみを使ってきました。繊細な細い線から太い線まで自由自在。筆に最も近い感覚。
ある時、キャップのクリップが当たる位置から縦にクラックが入っていることに気づきました。いつ割れたのかわからない。おそらく、内ポケットや測量野帳の表紙から万年筆を外すたびにクリップの突起がキャップの表面に繰り返し当たって、いつしか割れてしまったのでしょう。とても悲しいけれど、経年変化と受け止めてそのまま使い続けています。
とはいえこれって「万年筆」なのかしらとの疑問がわく。万年使えると謳うなら、落としたりぶつけたりせず普通に使っているだけでヒビが入るような樹脂の軸は間違っているのかも。
そう考えると、万年筆の軸は金属に限る、と考えるに至りました。今後、万年筆を買うなら金属軸にしよう。
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そこでふとエラボーが金属軸であることを想い出しました。そしてエラボーならフォルカンニブのようにしなって、筆のように使える。カリグラフィもできる。
おりしも2024年1月に20%、10月に20%値上げされ、10か月で44%も高価格になってしまいました。
27,500円から39,600円への値上げは大きい。
その価格ならもう買わなくてもいいかな、と思ってオンラインショップを見ていたところ、26,376円で売られている神奈川のお店を見つけました。さらに特典利用の1,199円引きもあって25,177円。それなら従来の価格と遜色ない。次第に、そのような価格での販売もなくなることでしょう。そこでとうとう購入いたしました。
金属軸の万年筆。万年筆自体の重みで書ける安心感。筆圧ゼロで楽々。 万年筆で書く愉悦を味わえます。
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