2023-10-04 多摩美術大学「教養総合講座B」
木下京子先生
施井泰平先生
NFTと著作権法のパースペクティブ
成蹊大学 法学部教授
塩澤一洋
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現職
写真家(1995年〜)
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略歴
1969年東京生まれ。慶應義塾大学経済学部卒、法学部卒、同大学院修士課程修了。同博士課程在籍中の2000年、成蹊大学専任講師着任に伴い大学院を単位取得退学。2002年助教授、2008年より成蹊大学法学部教授。現在までに東京大学先端科学技術研究センター特任助教授、政策研究大学院客員教授、慶應義塾大学総合政策学部特任教授、Stanford Law School, Visiting Scholar、Center for Internet and Society, Visiting Fellow、成蹊大学ロースクール非常勤講師、金沢大学ロースクール非常勤講師等を歴任。IT社会における民法と著作権法の法体系を研究。ITを使ったアクティブラーニングによる教育手法の実践により2015年成蹊大学ティーチングアウォード受賞。
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webアカウント
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座右の銘
人生、アドリブ!!
その心 1. 現場で考え、現場で行動する。
その心 2. どんな現場に遭遇しても対応できる自分を普段から作っておく。
その心 3. 現場では周りの人々と協力して美しいハーモニーを奏でる。
笑うが価値。楽笑、楽笑。
魚を与えて1日を養い、漁法(すなどり)を伝えて一生を養う。
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NFTと著作権法のパースペクティブ
1. 著作権法の基本的システム
2. 追及権とNFT
3. NFTと著作権法の理想
1. 著作権法の基本的システム
著作権法はなんのためにあるのか
著作物とは何か
著作者は誰か
著作者の権利
著作者人格権
著作権
利用と使用
著作権を持っていると何ができるか
他人の著作物の使い方
私法の目的
2. 追及権とNFT
追及権(droit de suite, resale right)
第十四条の三 〔追及権〕
(1) 美術の著作物の原作品並びに作家及び作曲家の原稿については、その著作者(その死後においては、国内法令が資格を与える人又は団体)は、著作者が最初にその原作品及び原稿を譲渡した後に行われるその原作品及び原稿の売買の利益にあずかる譲渡不能の権利を享有する。
(2) (1)に定める保護は、著作者が国民である国の法令がこの保護を認める場合に限り、かつ、この保護が要求される国の法令が認める範囲内でのみ、各同盟国において要求することができる。
(3) 徴収の方法及び額は、各同盟国の法令の定めるところによる。
資料
欧州の追及権制度 文化審議会著作権分科会国際問題小委員会報告資料 小川明子 2012年9月7日 追及権と著作権法との軋轢
財産権か、人格権か
譲渡不能
有体物に対する効力
譲渡権(cf. First-sale doctrine)
プロフェッショナルと集中管理←売買契約当事者の不特定性、少額のロイヤリティ
属地性
私法の原則とNFT
3. NFTと著作権法の理想
私的自治
当事者自治
著作物流通の民主化
実は著作権法の理想。民法の理念の実現。
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