2018シラバス「知的財産法I」
科目名:知的財産法I
科目ナンバー:
単位数:2
配当年次:3年次
テーマ・概要
テーマ:著作権制度の意義と仕組みを解き明かす
著作権法はクリエイティブです。「文化の発展」を目指しています。もしかしたら「著作権」に対してネガティブなイメージを持っているかもしれませんが、実際はまったく逆。
そこでこの授業では、著作権法に規定される著作権制度の本質的意義と構造を解き明かすとともに、著作権に関する現代的な諸問題について考察しつつ、著作権制度および知的財産制度の現状とあるべき姿を描き出していきます。それによって、コンピュータネットワークの発達する現代社会における著作権制度と文化について理解を深め、その将来像を検討していきましょう。また憲法、民法、特許法、各種の条約といった法令との関係を明らかにするとともに、日亜米欧の文化的社会的な相違という背景も考慮に入れつつ、著作物の創作、公開、利用という循環における人間の創造的営みとその成果の流通について検討を進めます。
到達目標
DP2(課題の発見と解決)、3(他者との協働)、4(自発性、積極性)、5(表現力、発信力)、6(専門分野の知識・理解)、7(法的素養に裏打ちされた判断力)を実現するため、①授業中の問いに対して自発的に発言し、②授業中の課題について各自論述文を起案した上でバディ(2人組)で検討を加え、③毎回授業の最後に出される「クエスチョン」に対してオピニオンペーパーに論述することにより、「論理的な文章表現ができるようになるとともに、条文を体系的に読み、解釈し、事実に適用できようになる」ことを到達目標とする。
授業の計画と準備学修
第1回
授業の計画・内容:1. 著作権法をとりまく今日的問題──イントロダクション
準備学修(予習・復習等):授業で教える「条文の読み方7ステップ」に従い、該当条文を読む。
準備学修の目安(分):1日10分
第2回
授業の計画・内容:2. 知的財産法の全体像と著作権法の位置づけ
準備学修(予習・復習等):授業で教える「条文の読み方7ステップ」に従い、該当条文を読む。
準備学修の目安(分):1日10分
第3回
授業の計画・内容:3. 有体物と無体物との峻別
準備学修(予習・復習等):授業で教える「条文の読み方7ステップ」に従い、該当条文を読む。
準備学修の目安(分):1日10分
第4回
授業の計画・内容:4. 著作物とは何か
準備学修(予習・復習等):授業で教える「条文の読み方7ステップ」に従い、該当条文を読む。
準備学修の目安(分):1日10分
第5回
授業の計画・内容:5. 著作物の具体例
準備学修(予習・復習等):授業で教える「条文の読み方7ステップ」に従い、該当条文を読む。
準備学修の目安(分):1日10分
第6回
授業の計画・内容:6. 著作者は誰か
準備学修(予習・復習等):授業で教える「条文の読み方7ステップ」に従い、該当条文を読む。
準備学修の目安(分):1日10分
第7回
授業の計画・内容:7. 著作者人格権の発生およびその性質と効力
準備学修(予習・復習等):授業で教える「条文の読み方7ステップ」に従い、該当条文を読む。
準備学修の目安(分):1日10分
第8回
授業の計画・内容:8. 著作権の発生とその性質
準備学修(予習・復習等):授業で教える「条文の読み方7ステップ」に従い、該当条文を読む。
準備学修の目安(分):1日10分
第9回
授業の計画・内容:9. 著作権の効力
準備学修(予習・復習等):授業で教える「条文の読み方7ステップ」に従い、該当条文を読む。
準備学修の目安(分):1日10分
第10回
授業の計画・内容:10. 著作権の制限
準備学修(予習・復習等):授業で教える「条文の読み方7ステップ」に従い、該当条文を読む。
準備学修の目安(分):1日10分
第11回
授業の計画・内容:11. 著作権の保護期間
準備学修(予習・復習等):授業で教える「条文の読み方7ステップ」に従い、該当条文を読む。
準備学修の目安(分):1日10分
第12回
授業の計画・内容:12. 著作権の譲渡・消滅
準備学修(予習・復習等):授業で教える「条文の読み方7ステップ」に従い、該当条文を読む。
準備学修の目安(分):1日10分
第13回
授業の計画・内容:13. 著作権の侵害と刑事罰
準備学修(予習・復習等):授業で教える「条文の読み方7ステップ」に従い、該当条文を読む。
準備学修の目安(分):1日10分
第14回
授業の計画・内容:14. 著作権と民法その他の法律との関係
準備学修(予習・復習等):授業で教える「条文の読み方7ステップ」に従い、該当条文を読む。
準備学修の目安(分):1日10分
第15回
授業の計画・内容:15. 著作権の本質と将来展望
準備学修(予習・復習等):授業で教える「条文の読み方7ステップ」に従い、該当条文を読む。
準備学修の目安(分):1日10分
授業の方法
問答(対話)です。授業中、私はみなさんにさまざまな問いかけをしますので、頭をフル回転させて自分の考えを述べてください。発言1回につき1点を加算し、平常点としてカウントします。私は発言者を「あてる」ことはしませんので、自発的な発言を期待します。学問は「?」と「!」の循環で進展します。対話によって「?」と「!」を見つけ出していきましょう。
毎回授業の最後に「オピニオンペーパー」書いていだきます。その内容は3つ。(1) その日の発言回数とトータルの発言回数。(2) 毎回、授業の最後の20分程度にその日の授業に関する「クエスチョン」を出しますので、それに対するあなたの考え。(3) その日の授業に関して面白かったこと、授業で扱った問題に関する疑問、質問など、その他何でも好きなこと書いてください。毎週これを記述するによって、講義当日と次週に講義内容を復習する機会を持つことになり、理解の確認と知識の定着をはかれます。
提出していただいたオピニオンペーパーは次週に返却します。(3)に関しては原則として私からコメントを書きます。また質問などは必要に応じて次回の授業でとりあげて解説します。
成績評価の方法
平常点50%、期末試験50%。
平常点は発言の回数です。発言1回につき1点、加算します。
成績評価の基準
成蹊大学の成績評価基準(学則第39条)に準拠する。/Grades in the course are based on the criteria of Seikei University Regulation No.39.
必要な予備知識/先修科目/関連科目
憲法、民法、刑法
テキスト
・『著作権関係法令集〈平成27年版〉』著作権法令研究会・著作権情報センター
・『著作権判例百選』別冊ジュリスト・有斐閣
参考書
・半田正夫・松田政行編『著作権法コンメンタール1 第2版』勁草書房 2015年(11,000円)
質問・相談方法等(オフィス・アワー)
ポータルサイトで周知する。