2018シラバス「LE1」
科目名:LE1
科目ナンバー:
単位数:2
配当年次:1年次
テーマ・概要
テーマ:法的三段論法の習得
法律と事実との架け橋となる「法的三段論法」を習得します。法的三段論法とは、条文に表された「規範」を「事実」に適用する際に「三段論法」を展開する論理的な論述手順です。
法学部で行われる期末試験やレポート、そして司法試験の論述に至るまで、法的な主張はすべて法的三段論法によって論旨を展開することが必要です。法律の議論や論述はもとより、ビジネスや日常生活などに広く応用できる基礎的スキルです。「規範を定立し、事実を規範にあてはめ、結論を導く」ことによって、事実に法を適用します。民法IA、民法IBで身につけた法的思考力を基礎に、論述問題の演習をしながら、法的三段論法に沿って法律問題を論述し、議論するチカラを磨きましょう。
到達目標
DP2(課題の発見と解決)、3(他者との協働)、4(自発性、積極性)、5(表現力、発信力)、6(専門分野の知識・理解)、7(法的素養に裏打ちされた判断力)を実現するため、①議論に積極的に参加、発言し、②の課題について各自論述文を起案した上でグループで検討を加えることにより、「論理的な文章表現と口頭表現ができるようになるとともに、条文を体系的に読み、解釈し、事実に適用できようになる」ことを到達目標とする。
授業の計画と準備学修
第1回〜第15回
授業の計画・内容:契約に関する事例問題の検討(問題はその場で考えていただくため、ここには記載いたしません。)
準備学修(予習・復習等):講義で明らかとなった課題を検討するためにグループごとにサブゼミ(グループワーク)
準備学修の目安(分):グループごとに最低90分は対面で検討し、ITで補完
授業の方法
受講者の選考:受講者は、受講希望者の中から50名を上限として、受講志望理由書および『民法IA』の成績により選考します。詳しくは履修ガイダンスでの指示に従ってください。
授業の方法:論述とディスカッションです。私が投げかける様々な質問に対して個人で、あるいはグループで検討し、思考し、記述し、自分の考えを自主的、積極的に発言してください。その前提として、あらかじめ提示される課題を各自で論述し、各グループごとに検討すること(サブゼミ)が必要です。またWebの情報も積極的に使うためその使い方にも習熟していきますし、授業時間外の議論の場としても「Scrapbox」などのITを使います。Webに接続できる機器(Mac/iPhone/iPad/Android端末/Windows端末など)を持参してください。
成績評価の方法
クラスへの貢献および課題への取り組みによって評価します。私が発する疑問に対して自己の見解を表明すること、他者の見解に対する意見を述べること、議論を深化させ発展させること、他者の理解に資すること。すべて貢献です。そのため毎回「発言回数」を記録し、加算していきます。また、与えられた課題に対して自分の見解を述べた書面を提出していただき、合わせて評価の対象とします。
成績評価の基準
成蹊大学の成績評価基準(学則第39条)に準拠する。/Grades in the course are based on the criteria of Seikei University Regulation No.39.
必要な予備知識/先修科目/関連科目
民法IA、民法IB
テキスト
・池田真朗他編『法学六法'18』信山社などの法令集
参考書
・池田真朗『スタートライン民法総論』日本評論社
・遠藤浩編『基本法コンメンタール・民法総則 第5版 新条文対照補訂版』日本評論社(2,625円)
・金子宏・新堂幸司・平井宜雄編集代表『法律学小辞典<第5版>』有斐閣(またはそのアプリ)
質問・相談方法等(オフィス・アワー)
ポータルサイトで周知する。