エナクティヴィズム 整理メモ
主に『身体性認知とは何か』(ギャラガー 著, 田中 訳) 6,7章読書会の内容まとめと整理メモ
『行為する意識』(吉田, 田口 著)2,5章から補足もあり。
※ 整理メモとは言っても、『身体性認知とは何か』があまりにも「分かってる人間向け」なので、まとめというよりは、むしろ補足説明を加えるためのメモと呼んでいい。
第6章 第四のE エナクティブ認知
P.101, l1
身体性認知についてのエナクティブな見方は、知覚が行為のためにあるという考え方、また行為への志向が大半の認知過程を形成するという考え方を強調する。
このアプローチは、認知科学の研究法についての含意と合わせ、心と脳の考え方について根本的な変更を要求する。
知覚は反省的で知的な黙想または観察ではなく、前反省的で行為志向の作動志向性としての世界の一時経験を形成する。(Merleau-Pnty 2012)
ギブソンのアフォーダンス概念、ヒューバートドレイファスによる(第1,2次)人工知能ブームへの批判につながる。
p.102, l4
オートポイエーシス (auto-poiesis)
生命システムが自己産出のプロセスを通じて自己自身を自律的に組織化し維持する様子を説明する
エナクティブアプローチを強力に形作る
Maturana & Varela (1980/1972) の定義
(i) 相互作用と変容を通じて、自らを生み出したプロセスのネットワークを継続的に刷新しつつ実現する。かつ、
(ii) (生命システムを)空間内の具体的な統一物として構成する。この空間では、それら(構成要素)は、その種のネットワークとして自らを実現するトポロジカルな領域を特定することで存在する。
換言すると、有機体はその構成要素を生み出し、構成要素は自らを生じさせる組織的構造を継続して維持するのであり、このプロセスを通じて自己限定的な同一性が定義されるのである。
これを 操作的閉包(operational closure) と呼ぶ。
システムが「自らの構成要素を算出するシステムとして、自らの操作を通じて自己自身の組織を特定し生成する」ことを意味する。
ただし、これは有機体が環境に対して因果的に閉じていることを意味するわけではない。
むしろ、有機体は環境と構造的にカップリングされており、環境からエネルギーを引き出し、変化しつつある状況に適応するのである。(Di Paolo 2005)
※ p.102, l4 ~ p.103, l9 の内容は、「オートポイエーシス・操作的閉包・構造的カップリング・意味形成・生命と心の連続性」などのエナクティヴィズムにおける重要な概念が散りばめられているものの、あまりにもハイコンテキストすぎるので補足が必要。まずは、「オートポイエーシス」「操作的平方」「構造的カップリング」について。
補足:『行為する意識』第2章 「2. オートポイエーシス」から