Microsoft Teamsの何がつらいのかまとめる 2025年版
あいかわらずTeamsを使っているが、やはりTeamsのテキストコミュニケーションに関する機能は、Slackに劣っている。その上、頼みの綱のMicrosoft 365他サービスとの連携も非常にしょっぱい(これさえ上出来なら目をつぶれそうなものだが)。ただ以前同記事を書いたときからはいくらか改善が見られるようにも思うので、引用しつつ書いていこうと思う。
重い
これに尽きる
メモリ32GBぐらいまで積めば解決するのか?
リニューアルされて以降、だいぶマシになったと思う。ただやはりチームとチャットの行き来のモタつきは感じる。
挙動が不安定
メンションしたい相手が候補に出てこない
まだまだ現役だが、発生頻度は低くなった?
スマホアプリのほうが起きやすい印象。
日本語入力の最初の1文字目がローマ字のまま確定される(例:「日本語」と打とうとすると「nいほんご」となる)
こちらは改善したと思う。最近見てない。
最新の投稿があるスレッドが一番下に来る(新しいUIだと一番上に来るらしい)
TLは時系列で並んでいてほしい
見返す時の負担が小さい
こちらは確固たる仕様のようで、依然そのまま。
メッセージの検索が、投稿のUIとは別
検索対象のメッセージがあるスレッドだけが出てくる感じ
その前後のスレッドも見てみたいこととか、ありませんか?
これは改善されたと思う。
チーム / チャネル検索でチーム名検索すると、チャネルが一般チャネルしか表示されない
そのチームにぶら下がっている全てのチャネルが出てきて欲しい
多分そのまま。
チャネル固定が30件まで
重いこと、チャネル検索がpoorなのを緩和するために重要なチャネルを抽出して別出しにすることが重要だが、30件しかできない
多分そのまま。
以下、新たに感じている問題について。
プログラマブルな通知が面倒くさい
Teams組み込みのInbound webhookが廃止され、Power Automateという別プロダクトを介してじゃないと通知できなくなった。
これが本当に終わっていて、
ライセンスがないとフロー(通知のための処理の定義)を組織として管理できない
通知内容の組み立ての裁量がクライアント側になく、リッチな(少なくとも私に都合のよい)カスタマイズはフローでないとできない
フローは基本的には独自のノーコードインターフェイスで作成しないといけない
などなど、主語がでかいのを承知で言うがソフトウェアエンジニアが使う代物ではない。
共有チャネルの縛りが酷い
各種アプリ(Amazon Qなど)が使えないとか、ゲストを招待できないとか。
正直これがぶったまげた。こんなこと↓をしたかったのだが、この仕様のせいで断念。
取引企業とのコミュニケーションのためのチャネルを共有チャネルで作る
自チームのメンバーの増員減員を各チャネルで操作するのは面倒なので、各共有チャネルには別で作ってある自チームチャネルへの共有として参加する(これによって、自チームチャネルに増員減員を反映すれば他チャネルへも反映される)…これが・・・できないっ・・・!
システム通知用のチームを作って、通知種別毎に共有チャネルを作る
こうすることで、(取引企業の件と同じく)自チームの増員減員を反映する手間をなくしつつ、各通知を一緒にみてほしい他部門の招待+アクセス制御バッチリやないかと思ってた。これが・・・できないっ・・・!
あらゆる場所にネガティブサプライズがあるのがTeams。こちらの士気をことごとく、ことごとく下げてくる。
昨今のAIプロンプトが有能かつ謙虚な秘書なら、Teamsはクッソ無能なのに自覚がなくプライドだけは高いカス社員と言っても言い過ぎではない。
別にteamsでテキストコミュニケーションはできる。ただし、自分が80歳ぐらいになって、物忘れが激しくなり、滑舌が悪くなり、更に猿ぐつわ着けられた状態で喋ってる感じ。
こちらはいくつかの改善によって50〜60歳ぐらいまで緩和され、猿ぐつわも外されたが、私自身五体満足で戦える時間もあとわずかだろうに、なんでこんな縛りプレイしてるんだろうとは思う。
唯一無二の機能である「Officeスイートをシームレスに扱える」ことがこれらのデメリットを帳消しするかというとそんなことはない。こいつらも漏れなく「重い」し、「挙動が不安定」だから。
これも相変わらず。
飛び火するがTeamsだけじゃなくてタスク管理ツールであるPlanner、Notionライクなドキュメント管理ツールのLoopもほとほと終わっていて、こいつら自体の使い勝手もさることながら、Teamsとの連携をさもアドバンテージのように謳っている様はもう鼻で笑うしかない。
teamsを選ぶ理由は、スムーズなコミュニケーションよりも優先するものがある時だと思う。これはもうしょうがない。
コスト
ベンダーをMSに統一することによるもろもろの恩恵
他MS、Office製品とのシナジー
監査しやすさ
はい。あいかわらずこれ。「利便性を重視してTeamsを採用している」と言っている情シスがいたら、そいつはペテン師です。大企業だとライセンスフィーの問題やガバナンスの問題もあると思うんであれですが、それはそれで決裁者のリテラシーの低さにかこつけて、安直なコストダウンやガバナンス向上という名目で、会社に貢献したことにしようとしてませんかね?こういったことを手抜かりなくやっていたとしても、社員の生産性向上の優先度が高ければ、この製品を採用することにはならないと思います。もちろんお金が絡むことなので「やむを得ず」ということはあるでしょうが。コンピュータやソフトウェアを生業にしていこうという若い方々には、こんな酷過ぎるプロダクトに時間と体力を費やしてほしくないです。
聞いてて「ざぁこ❤︎」と思うのは「SaaSの通知先としてサポートされていることが少ない」という意見。作れよ。
まあそうなんだが、さすがにPower Automate縛りは本当に酷い。
セキュリティのため、とのことだったと思うけど、実際今もやってること変わらんのよ(Power AutomateでInbound Webhook作ってるだけなので)。
Teamsはもう基礎的な部分は改善しないと思う。というか、もうそのままでいいんじゃないか。ありのままの君を愛してくれる人に愛してもらえばいい。私ももう後数年すれば「できない子ほど可愛い」の境地に達する気がする。
頼みの綱はCopilot、お前だけだ。Copilotをインターフェイスとして、モサモサ非モテUIをいじらなくていい世界観を、正気を失っていない人々は待ってるはず。え……私?私はSlack使っていい会社を探します。
参考