直行表
同じ値のペアが同一回数現れるという直交表の性質から,テストケースの数はオールペア法に比べて多くなります。 直交表を使った組み合わせテストでは,組み合わせたいパラメータ数と値の数に合わせて適切なサイズの直交表を選び,表の各欄に実際のテスト対象を割り当てます。直交表のサイズの種類は限られており,多くの場合,実際に必要とするサイズより大きなサイズの直交表を使用することになり,このこともテストケース数の増加につながります。 ただし,メリットもあります。直交表の性質から,2パラメータの組み合わせだけでなく,3パラメータの組み合わせについてもある程度カバーされます。可能な組み合わせのうち,どの程度までカバーされるかを網羅率といいます。直交表では3パラメータに渡る網羅率もそれなりに確保されます。これはオールペア法にはないメリットです。