manylinux
2020年7月現在、Linux向けのwheel形式として manylinux1 、 manylinux2010 、 manylinux2014 が定義されています。manylinuxは、多くのLinuxディストリビューションで動作させるため、十分に古いCentOSをベースにすることで互換性のあるバイナリを作成する仕組みです。ベースにしたCentOSのEnd-Of-Life(サポート期限)を過ぎても作成したバイナリはたいてい動作しますが、古くなりすぎると新しいLinuxディストリビューションで動作しなかったり、セキュリティ上の心配もでてきます。このため、サポート期限内で十分に古いCentOSをベースにした、新しいmanylinux tagがPEPで提案され、リリースされています。
table:manylinuxの規格とバージョン
manylinux tag PEP CentOSバージョン End-Of-Life サポートpipバージョン
manylinux1 PEP 513 CentOS 5 2017/03/31 8.1.0 以降
manylinux2010 PEP 571 CentOS 6 2020/11/30 19.0 以降
manylinux2014 PEP 599 CentOS 7 2024/06/30 19.3 以降