XREAL One
69,980円
視野角50°
367インチ相当(ウルトラワイドモード、約10メートルの距離からの投影に相当)
1m先に40インチぐらい
0.68インチ マイクロOLEDディスプレイ
600ニット
度付きインサートレンズは別売り
XREAL Oneは、PC作業用外部ディスプレイとして以下の特性を備える:
解像度性能:フルHD解像度と46PPDの精細度で、8時間以上の連続コーディング作業に耐え得る視認性
視野角設計:50度の視野角がマルチタスク環境での作業効率を向上
接続安定性:3ms遅延とマルチプラットフォーム対応による汎用性の高さ
コスト効率:業界最低水準の単価性能比とTCO削減効果
課題: 眼鏡ユーザーへの対応不足と近接センサーの省略
総合評価: モバイルワーカーやリモート作業者向けの最適解と言える
shimizukawa.icon 目的
パソコン作業時の外部モニターを置き換えたい。27インチディスプレイを廃止できたら嬉しい
パソコン作業時に外部モニターがない環境で使いたい。コワーキングや遠征中など
移動中の飛行機でパソコン作業や動画視聴に使いたい。PyCon遠征中など。
寝ながら動画を見るのに使いたい。ドラマ、映画、PyConJP TVなど
Amazonで69,980円で購入(多少ポイント還元あり)
3/20~22頃に届く予定
公式サイトは売り切れ、4月入荷だった
Amazonなら最悪返品ができるかも
最初は裸眼で試す。次に使い捨てコンタクトで試す。最後にインサートレンズで試す。
17時に出荷された!らしい
でも到着予定日は3/22のまま
10:53 届いた!らしい
3日で届いてしまった
届いた!!
https://scrapbox.io/files/67d2c889cae39486074d4888.png
Windowsでは
ウルトラワイドモードだと広大なデスクトップ、という感じだが...
4m先に100インチ、みたいな感じになって、チャットの文字が読みづらい
これは他の外部ディスプレイも繋いだままだったのが良くなかったっぽい(後述)
Macでは
とても良い
ウルトラワイドモード、ミラーリング、ちょっと解像度を下げる、で文字も読みやすく、ちょうど良い感じ
1m先に、40インチ(32:9)の湾曲ワイドディスプレイがあるイメージ
ちょっと文字が読みづらいので125%拡大
https://scrapbox.io/files/67d387fefcd463e00c99cfde.png
Windows
設定を調整したら良い感じになった
ノートPCのディスプレイには表示しない
https://scrapbox.io/files/67d3c28ad63813e8421bb24c.png
ちょっと文字が読みづらいので125%に拡大
https://scrapbox.io/files/67d3c267d57f4c5473ada1a8.png
他の外部ディスプレイを繋ぐと、このあたりの設定がうまくいかなかった
ファームウエアアップデート
Latest Version: 2/25/2025
Firmware Version: 15.1.02.283_20250225_15.A.00.069_20241211_1.3.1.20250224135429
自動電子遮光機能
アンカーモード中にユーザーが視界をスクリーンエリアから遠ざけると、エレクトロクロミックレベルが自動的に最も透明度の高い設定に切り替わります。
ノートPCの外部ディスプレイとして使ってみて良い感じだった
リビングで、ノートPCと、XREAL Oneを使用
フルHDの150%表示なので解像度は足りないけど、横が広いので十分に使える
1920x3840 の150%表示 = 1280x2560 相当
下を向かなくて良いので、背筋が伸びて疲れづらい
度付きインサートレンズを購入
Xreal One度付きインサートレンズ スタートアップ 単焦点/ 超薄型 8,580円
XREAL One 度付きインサートレンズ用フレーム 1,499円
送料 1,100円
納期は20日
当面の間お仕上がりまでの期間を10日間から20日間に変更させていただきます。
度付きインサートレンズが届いた!7日間、早かった。
セットして使ってみたら、オンザ眼鏡よりも大分よい
https://scrapbox.io/files/67e22a65988c4888bbb0dc9d.png
しかし、ヒンジを畳んだときに干渉しているのだけど、これは...
https://scrapbox.io/files/67e22a759200a08f9ea1e4b0.png
変な力がかかって折れてしまわないか、ちょっと不安
レビュー記事
表示できる画面サイズは最大367インチ。ただしこれは表示距離を10m先に設定した場合での換算値なので、実際には1m先に40インチぐらいのサイズと考えるとイメージしやすいはずだ。
実際にPCに接続してみます。映像の美しさは、正直に言えば及第点といったところ。「感動的なほど美しいわけではないが、実用するのに問題はなく、安定的」という感想です。本体の画面解像度自体は1920×1080度。最大リフレッシュレートが120 Hz。別ジャンルではあるもののMR系デバイスのMeta Quest 3(解像度:4,128 × 2,208度、最大リフレッシュレート120Hz)などと比較すると、どうしても見劣りします。ただ、映像がチラついたり、細かい文字がぼやけたりといったことは無く、マイクロOLED(有機ELディスプレイ)を採用しているためか、発色がよく、映像がくっきりしている印象です。試しにYouTubeを観てみましたが、映像のラグがなく、滑らかに感じられました。
明確な弱点となっているのが視野の狭さです。表示できるスクリーン自体は最大367インチですが、デバイスの視野角自体は50度のため、単純に設定で画面を大きくしただけでは、映像全体が視界に入り切らないことがあります。特に「ウルトラワイドスクリーンモード」という一番広いモードの状態では、首を大きく動かさなければ画面を見渡せないことに注意です。
いずれにせよ、ホームシアターのような巨大スクリーンを体感できるというものではなく、PCやスマホ画面を大きく見るのに丁度いい大きさと視野の広さといった印象です。ただ、これほど軽量なデバイスで、そこそこの大きさのスクリーンが出せるのであれば、申し分ないと言えるでしょう。
体験の快適さ、グラフィックの美しさで言えば、圧倒的に「Apple Vision Pro」です。何よりバーチャル・ディスプレイを大画面で映し出せる上、自分の好きな場所にスクリーンを自由に設置できるのが魅力。空間全体をフル活用できる点で、現状これに勝るものは無いでしょう。ただし、そもそもデバイスが高額(¥599,800)で、なかなか手が出せないのが難点。その高額さ故に、外に持ち出して気軽に使うといったこともためらわれます。また重量が約600gほどあり、長時間使っていると頭を支える首元が疲れてくるのもデメリットです。また、そもそもMacとしか同期できないので(※「Immersed」アプリなどApple非公式のアプリを除けば)、Windows PCを使っているユーザーは一緒に使うことができません。 「Meta Quest 3(3S含む)」は、グラフィックや性能で言えば「Apple Vision Pro」に劣るものの、仕事をする用途にはかなり活用できる印象です。Windows11以降のPCであれば、Quest 3を装着して画面を見つめるだけでPC画面と同期を完了でき、最大3枚までのマルチモニターにも対応。繰り返されるアップデートで仕事に利用しやすくなっています。価格も手に届く範囲のため(Quest 3:81,400円、Quest 3S:48,400円)、現状の最適解と言いたいところですが、デフォルトの状態では装着感がイマイチ(別売のストラップの購入を推奨)なのが気になるポイント。重量は約515gで、長時間使用すると、どうしても首と肩が疲れてきます。
「XREAL One」は、上記ふたつと比べれば圧倒的に気軽です。今回のレビューのために約半日ほど使ってみましたが、少なくとも首・肩の負担はかなり少なく感じられます。着脱の手間もなく、ケーブルを挿せば間もなく起動できる点も大きなメリット。試しに、iPhoneとBluetoothキーボード、XREAL Oneという、かなりミニマムな構成で作業を試してみましたが(軽作業であれば)これだけで完結します。作業できるスペースが狭いことにお悩みであれば、間違いなく選択肢のひとつとして、おすすめしたいところです。
なお有線接続限定のため、iPadなどポートが1つしかないデバイスで使うときはご注意を。『XREAL One』への給電も同時に行うためバッテリーの減りは早い。
さて、最後は仕事に使ってみよう。今回は『Mac Book』に接続して、「ワイドモード」を使用してみた。「ワイドモード」を使用すると、265インチ相当のウルトラワイドモニターが眼前に出現する。しかも、実際にワイドモニターが現れている感覚で違和感が無い。ウィンドウを3〜4枚程度出しっぱなしにできるので、仕事にはピッタリ。文字が読みづらいということもなく快適だ。
難点もある。「ワイドモード」を使っても視野角が50度以上にはならないので、常時見えているのはディスプレイの50%程度のみ。首振りをすれば問題ないのだが、視野角以外の部分は完全にブラックアウトする。視野外の情報が目の端にも入らないのは少しストレスだった。
XREAL Oneは、視野角が46度から50度に広がっている。海外で発表済みの上位バージョン「XREAL One Pro」ではさらに57度まで広がった、とされる。
表示される映像の視野角の広さは、ARなどの用途を考える上ではとても重要なことだ。また、3DoFで大きな画面を見るなら、視野角は同時に重要になる。
前掲の画像で言えば、水色の四角錐の広さが視野角に当たる。広ければ広いほど「現実世界で広いディスプレイを見た時」の感覚に近くなり、自然になる。
50度という視野はまだ狭い。
ただ、ちょっと自分でも意外だったのだが、背景の透過をオフにしてPCのワイド画面を表示すると、明らかにXREAL Air系より体験が良かった。他のサングラス型ディスプレイでの体験よりも良い。画面が広いMeta Quest 3やVision Proでの体験より良い……とは言えないが、かなり迫ってきた印象だ。
これまでも別売の機器を使うことで3DoF自体は実現できた。また、50度という視野角も劇的に広くなったわけではない。
なのになぜ快適になったと感じるかと言えば、「表示遅延が劇的に短くなった」からだ。
画質面で言うと、過去のモデルとの差はそこまで大きなものではないと感じた。視野角が50度まで広がり、XREAL Oneの場合、視野角が広くなった分、若干見える範囲が広くなっている。ただ、その差はそこまで大きく感じない。それよりもX1チップを使った「固定モード」の精度の高さ、快適さの方が大きな価値を持っていると感じる。
ただ、これがXREAL One Proになるとかなり差を感じる。視野が57度になった分、映画を見た場合に「視野を映像が覆う感覚」は明確な差がある。
詳しくはのちほどのインタビューでも触れるものの、視野角が広がってもその映像を構成するドット数自体(片目あたり1,920×1,080ドット)は同じなので、映像の解像感は下がっている。映画などならさほど気にならないが、PCをつないで作業する場合、解像感の不足を感じやすくなる。
この辺を含めて、XREAL OneとOne Proの間では、多少のトレードオフが存在するのである。
一方、X1チップの内蔵はちょっとしたトレードオフも生み出している。
1つは、画面が表示されるまでの時間が少し長くなったこと。
XREAL Airまでは、ケーブルをつなげばほぼ瞬時に映像が出てきた。だがXREAL Oneは、接続後表示までに数秒かかる。X1チップが起動し、処理を開始するまでのタイムラグが発生するのだ。
2つ目は、発熱が上がっていること。長時間使った時、眉間部に熱を感じやすくなった。X1チップなどの処理系が増えたからではないか。
どちらもひどく不快なほどではないが、機能向上に伴うトレードオフではある。
また、飛行機や電車内で「固定モード」を使った時、乗り物の動きにあわせて画面が動いていってしまうこともあった。
そうした特性も理解しつつ、X1チップ内蔵による利便性も加味すればプラスの存在、といえるだろう。
単体で3DoF処理できることの凄さ
何はなくとも、本機の一番の魅力はこれに尽きますね。凄すぎる。Beamで行っていた3DoF処理をサングラス側のチップで行っている訳なんですが、Beamでも起きていたドリフト現象(画面が滑っていってしまう現象)がほとんどなく、表示も極めて鮮明です。PC版のNebulaのように表示がカクついたり走査線が出たりするのかなとも思っていましたが、これも杞憂でした。とても滑らか。細かなテキストもBeamほど滲むこともなく、鮮明で見やすいです。
もちろんファンレスで無音なので、発熱とファンの音に悩まされることもない。3DoF機能に関しては、Beamの完全な上位互換と言っていいと思います。
次の世界では、この「単体で3DoFできる」ことが一つの基準になっていくんだろうな。
本当に素晴らしいです。
また、Androidデバイスは最初にGoogle Pixel 9 Proで試してみた。すると、本来はPixelの画面をXREAL Oneにミラーリングできるはずがうまく表示されない。Pixel 8 Proでは同じ手順で難なくミラーリングができるのだが。XREAL Oneの発売時には、Pixel 9シリーズへの対応が済んでいることを期待したい。