SoftwareDesign 2020年8月号
トラブルに強く,信頼性が高いアプリの特徴とは?
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システムを開発して公開すると,さまざまな理由でトラブルが発生します。運用中のシステムでは,こういったトラブルで発生するエラーを検出し,対処を行います。この,「エラー発生」と「エラー検出」がうまくいかないと,トラブルが発生しても気づけなかったり,対処に時間がかかったりしてしまいます。適切にエラー設計しているかどうかで,システムの保守性やトラブルシューティングにかかる時間が格段に変わってきます。不適切なエラー設計は,お金と時間を浪費する原因になるだけでなく,サービス自体の機会損失にもつながってしまいます。 とはいえ,「ログを出しましょう」「例外を発生させましょう」と言うだけでは,トラブルの解決に役立つ実装はできません。運用で困らないためにも,どのようなログを出力すればよいのか,どのような例外を発生させるべきなのかの設計が必要になります。 エラー処理を設計して,トラブルを解決しやすいアプリケーション実装を目指しましょう。 shimizukawa.icon自走プログラマーのエラー設計章を再構成、加筆したものです。