📝デバフ

デバフとはゲーム用語で「弱体化効果」の意だが、ここでは完治できないダメージと定義する。

覆水盆に返らずという言葉もあるが、一度負ったデバフは回復しきれず、一生付き合っていくことになる

呪いと表現してもいいかもしれない

例

うつ病、トラウマなど精神的な傷

円形脱毛や心臓病など、継続的なストレスの蓄積から生じる身体的被害

強い喪失。パートナーとの死別や会社からの解雇等

生命の危機。ストーカーや反社会的勢力からの脅し等

サステナブル・サプレッション（中長期的に続く抑圧）。毒親、介護、育児等

低性能とデバフ

低性能はデバフを抱えながら生きていける性能がないので、絶対にデバフを食らってはならない

デバフに至る前の予防や抵抗は、比喩的に言えば相手と刺し違えてもやるべき

予防:

そもそも陥らないように手を出さない

例: 強い喪失はパートナーをつくらなければ・ペットを飼わなければ起きない → つくらない・飼わない生き方にする

抵抗:

これ以上行くと負担強すぎて壊れそうだな、というラインを超えさせない

敏感な者であれば感覚でわかるが、そうでない場合は生活リズムを維持できるかどうかを目安にする

また「体調を崩すかどうか」も目安になる

体調を崩すこと自体がありえないことなのだ、くらいに捉えていい

セクシャルワーカーの文脈で「身体を売ることはありえない」とラインを引く人は多いと思うが、低性能はここに「体調を崩すことはありえない」も加えるべきである

他人の基準や、組織や社会のルールさえも参考にはならない

たとえば会社が朝型の勤務時間で、かつ残業2時間/日がデフォルトだったとしても、自分にとって崩れそうであればダメなのである。我慢してはならないし、我慢してたらそのうち実際に壊してデバフを負いかねない

もちろん組織のルールを守れないと追放されうるし、社会のルールを守れないと逮捕されうる

※逸脱を奨励するものではありません

もしデバフを負ってしまった場合の対処方法

1: 病院、弁護士、警察など専門家に頼る

2: 社会問題目線や当事者目線の書籍を読んで、自分の置かれた状況を客観的に知る

3: 休養

特に1～3を行うためのリソースを確保し、行動できるかが肝心となる

通常完治はしないが、軽減して共存していくことはできる（ことがある）

ちなみに親しい者・近しい者に頼るかどうかはギャンブルである。

上記1-3を支援してもらえるのならいいが、妨害されるのなら、むしろしない方がマシである。

しかし、どちらに転ぶかはやってみるまでわからないし、本人の立ち回りでも左右する。