外部への働きかけ
社会で生きる以上、外部への働きかけはどうしても必要である。
外部に頼って、必要な恩恵を得るためには「働きかけ」が要る
言い方は色々ある: ギブアンドテイク、信頼関係の構築、礼儀礼節、試験、選考、契約、交渉 etc
極端な例:
日常生活が苦手なので、生活の面倒を見てくれる「パートナー」が欲しいとしよう
男性を例にすると、その辺の女性に「私の妻になってくれ」とお願いしたところで、叶う可能性はほぼゼロだろう。「じゃあ別の言い方を考えて何度でも試行錯誤してみるか」も通用しないだろう。
これは極端な例だが、とにかく働きかければ良いというほど単純ではない
ゲームやプログラミングはこれができるが、現実の人間相手はそうもいかない
働きかけとは:
こちらの期待を満たしてくれるよう、相手に干渉すること
無闇に数を打てばいいものではない
通常、以下が存在する:
絞られた入口。無鉄砲に接触することは許されず、接触していい条件が複雑に存在する
継続性。すぐに期待が得られるとは限らず、(得られるまで)継続的な関係構築や手続きが要求される
嫌悪欲求。嫌われると関係を絶たれたり、遠のかれたりする
繰り返し述べるが、ゲームのように「これさえすれば100%手に入る」「無闇にトライアンドエラーできる」ことはほぼない
絞られた入口に入る資格を得て、継続的に関係をつくって、嫌われることも回避する……と、高度な営みを続けねばならないが、低性能にはそれを行えるだけの性能がない
たとえるなら、全く運動をしてこなくて、かつ運動自体も好きじゃない人がガチのスポーツ部でやらされるようなもの
前に進むために必要な手続きを行う体力がそもそもない
「え?1km4分で走ることもできないの?話にならねえよ。いいから走れ」
運動不足がそんなことをしたら身体を壊し、精神を病みかねない
しかし、1km4分で楽々走れる人達にとっては当たり前であり、必要なことだから、運動不足にも強要してしまうことがある
このたとえは極端だが、低性能はこれと同じことにしばしば遭遇するsta.icon
つまり:
働きかけとは、単なる試行錯誤ではない
相手が人間である以上、かなりの制限がかかっているし、長い戦いになる
それなりの性能を要する
低性能には厳しい営みと言える
だからこそ、
どんな働きかけをどれだけやるかをコントロールせねばならない
もっと言えば「働きかけの営みを継続的に行う場」への参加度合いをコントロールしなければならない
一般人は性能面で問題がないので、たとえば計4箇所、週30時間でも適応できる
一方で、低性能はキャパオーバーだし、下手するとやらかして立場が悪くなるので、絞らねばならない
2箇所にするとか、週10時間に収まるように抑えるとか
どんな営みがあるかという高い目線を立って、じゃあどれをどれだけやるかと判断・調整していく必要がある