ビジュアライゼーションについて考えること
ビジュアライゼーションの活用方法について
ビジュアライゼーションに関して、自分の中では主に2つの活用方法があると考えています。
1.情報の視覚化により、我々にとって分かりやすい表現にすることで情報との対話を可能にしやすくする。
これは、その情報に関することを専門的に扱う人々にとっても情報の理解や共有をしやすくするという点において非常に有益なものです。このような活用をするには、とある情報を専門的に扱う人々とは別に「情報を視覚化するのに長けた専門家」という存在が必要になるかもしれません。1つの分野に関わる人々が多くなるので一見手間が増えているように感じるかもしれませんが、上記の利益の他にその分野に関して「視覚化する前の情報について熟知している人」だけでなく「視覚化された後の情報なら概念的に理解できる人」も扱うことができるため、あまりに専門的な分野に関しても動員を増やすことが容易になる可能性があるという点において利益があります。
また、その情報に関して専門的でない人にとっても視覚化を通じて情報がどのようなことを表しているのかということが感覚を通して理解しやすくすることができます。例としては広告などやニュース上にまとめられた表現などが簡単に挙げられるかと思います。この活用方法の効果を確かなものにするためにはただ情報を視覚化させることに重きを置くだけでなく、障害者の方やそうでない方、また文化的に他文化とは異なる考え方をする方など様々な人々を対象に全ての人が理解することのできるよう視覚化する必要があると考えています。
こういった一般的なビジュアライゼーションの他に、少し特殊な活用方法として考えられるのが
2.ビジュアライゼーションを使った芸術
というものです。
特に「視覚化」という観点ですから様々な情報を用いて視覚的な芸術に落とし込むことが可能になるかと思います。また、同様の符号化された情報を別の処理によって聴覚的な芸術にすることができれば見て、聞くことができる芸術としての一面を情報に持たせることが可能となると考えています。
私は現在x-music研究会で新たなる音楽の側面を作ることを研究しています。その1つに、情報を利用した音楽の作成というものが考えられています。そういった手法を試行するための術として情報を視覚化し、我々の感覚で分かるようにするというビジュアライゼーションについて学びたいと考えています。