Reflection 2024
2024年を乱雑に振り返ってみる。2024年は結婚式を無事に終えられて本当に良かった。他の結婚式にはないオリジナル要素を多々入れたためうまく事が運ぶのか心配な要素があったが、全て思い通りにうまくいき安心したと同時に何より楽しかった。終わり良ければ総て良し、という言葉もあるが、2024年はこのために良い年になったと思う。一方、仕事に関してはうまくいったとは言いづらい一年だった。チームの方針に沿ったプロダクト開発や研究を行ってきたが、方針自体が適切に評価されてないために、このままでいいのかという不安をずっと持ちながら一年を過ごしていた。
Research
AutoDW: Automatic Data Wrangling Leveraging Large Language Models
ASE2024 Industry Showcaseにて採択された。第二著者としてFeature type inferenceの部分を開発・評価した。また、この部分によって全体的なパフォーマンスも上がっているため貢献としては大きい。正直やっていることとしては様々な言語モデル(大規模小規模問わず)を使っているだけでややこしいだけなのだが、AutoMLほどメジャーな分野でないためか採択された。
基本的に現在開発中のモジュールは全てこのAutoDWをエンハンスするためのものでしかない。表データだけでなく時系列データにも対応できるようにしたり、WebUIだけでなくWebAPIからでもアクセスできるようにしたり、外部データを導入できるようにしたりなど、研究というよりはエンジニアリングによって解決できることを一年やってきている。
この三か月ごとの機能開発によって、様々な技術の既存研究・実装に行き当たることはできた。API・オープンソース両方の大規模言語モデルの実装、Table Discoveryの既存研究、時系列データに使えそうな外部APIの種類と実装、他細かい実装の知識等など....
Books
今年は90冊ほど読んでおり、相変わらず歴史や美術の本が多いものの、この一年はエッセイ本を読むようになった。特に彬子女王様の「赤と青のガウン」は印象に残っており、大学時代に読んでたら自分も博士留学を考えていたと思う。それくらい海外PhD留学の意義を教えていただいた本だった。歴史や美術本は面白いが、深い専門書に入り込まない限り知っている知識に出会うことが多くなってきた。2025年はエッセイ本を始め違ったジャンルの本に手を出していきたいと思う。
Travel
今年は以下の国に訪れた
日本
佐賀の七ツ釜・いろは島、福岡の糸島: 九州の海は綺麗だなと再実感した。いろは島ではクラゲに大規模に刺されて少しトラウマになったため、次回シュノーケリングをする際にはクラゲが出る前の時期を狙いたい
福岡の宮地嶽神社: 昨年行った南蔵院もそうだが、福岡はかなり歴史あるスポットが多い。今度は柳川にも行ってみたい。
US
Big Basin Redwoods State Park: マウンテンタイガーの唸り声が聞こえたため途中退散した
Wilder Ranch State Park: 一号線沿いの州立公園で海が綺麗だった
Pinnacles National Park: 洞窟があり探検隊の気分になれた。そこを抜けた後の貯水池はとても美しかった
Yosemite National Park: 流石著名な国立公園なだけあって滝の迫力が凄かった。
Glacier National Park: 景色が綺麗なのに加えてマーモットやマウンテンゴート、鹿といった沢山の動物たちと出会えた。駐車場が狭くあまり回れなったので、次回は計画を立てて回りたい
Iceland
新婚旅行で訪れた。三日間のツアーに参加し、以下のスポットを巡った
シンクヴェトリル国立公園
グトルフォスの滝
ゲイシール間欠泉
ケリドクレーター
セリャランズフォス
スコゥガフォス
Fjadrargljufur Canyon
ブラックサンドビーチ
氷の洞窟
グレーシャーラグーン
ダイアモンドビーチ
他にもオーロラを堪能した。帰国日前日である大晦日に磁気嵐が活発化したため肉眼でもかなりよく見えた。
食べ物としては、ラム肉やフィッシュスープを食べた。どれも本当に美味しかった。非常に寒い中のスープは絶品
Miscellaneous
専門分野以外の勉強
2024年前半は、早起きしていたので業務時間まで以下の事を行っていた
中国語の勉強: ゼロからスタート中国語 文法編と文法応用編を一章ずつ
美術史の勉強: Frick collectionかNational GalleryのYouTubeチャンネルにアップロードされている絵の解説動画を見て、scrapboxにまとめた。
中国語の勉強は本を二週ほど勉強し、美術史の勉強は見る動画がなくなったため途中で終わってしまった。中国語は語学なので、繰り返すことが大事なのに止めてしまったのは後悔。2025年はNHKラジオ講座で再び始めようとしている。
現在所属チームの進め方について
この一年は中々辛かった。個人的なモチベーションに関わることとして、誰が使うかも分からないものを作り続けることはとても辛く感じる。「誰が使うかも分からない」が単に自分の思い過ごしだったら良かったのだが、実際にフィードバックを貰った感じあまり評価されていない。また、それを作り続けてソフトウェアエンジニアリングスキルの向上や論文を沢山書けるのだったら我慢できるが、3ヵ月スパンで開発する機能がコロコロ変わるためどうしても場当たりで手元で可能な実装になり、スキル向上に繋がらないし、3ヵ月で論文を書くまでのものが出来るはずもない。
今年は取り敢えず以下の方針で自分のモチベーションを上げたいと思う
チームの研究テーマとは別のことをやる。例えば別のチームに部分的に参加する
まずは論文を書いてみる。チームリーダーの許可を取りながらだと難しいので、時間があるときにまずは書いてみる
チーム外の人と積極的に話す。