Crash Course Art History
https://www.youtube.com/watch?v=t6Wc7OMks4U
美術史は西洋史観的だった
ジョルジョヴァザーリの美術家列伝によるところが大きい。また、西洋では資料が多く残っているのもある
しかし、特に西洋の外での美術品はそのような資料やカノンがない。多様な観点から一つの美術品を眺める必要がある
https://www.youtube.com/watch?v=YHcX_nuyQPc
どのように美術品を見るか
どのように表現されているか、どのようなコンポジションで構成されているか、どのようなコンテキストを持つのか、どのようなスタイルを持つか
どのような機能を持っていたのか
他の美術品との比較
https://www.youtube.com/watch?v=hfKymoH9XTc
美術館の役割
西欧の主要美術館は盗品で構成されている。Decolonizationとして盗品を然るべき国に返したり、ただしいコンテキストで展示したりする流れがある
人種や性差によるアンバランスさがまだ垣間見える
https://www.youtube.com/watch?v=rT6QV0dWJG4
偉大なアーティストとは何か?
元々絵はギルドによって製作された。ギルドでは誰が描いたかは気にされない
メディチ家が個人個人を支援するようになって状況は変わった。
絵の難しさが体よりも心に依存するといわれるようになってから、天才性というものが注目されるようになった
https://www.youtube.com/watch?v=N5XU87zxTyk
偉大なアーティストはアーティスト自身と分けて考えるべきか?
フリーダカーロなど絵画はアーティスト自身の現実を描くこともある
アンディウォーホルのファクトリー等集団でアートが作られる場合もある
https://www.youtube.com/watch?v=PFEFBY-cQhE
いいアートとは何か
元来美術批評家がいいアートの定義を定めてきた
18世紀ヨーロッパでは、美術は哲学的メッセージが込められているべきだとした
アメリカ美術史家グリーンバーグは、美術はアートの境界線を超えるべきものだとした
https://www.youtube.com/watch?v=IoHsju75rKc
美術は物語を伝えるものか?
同じ歴史的事実を記したものでありながら異なった意味を与える場合もある。美術を作る際に主観的要素を完璧に排除するのは難しい
アッカド人 vs フルリ人など
https://www.youtube.com/watch?v=HCWzzZFCwag&t=455s&ab_channel=CrashCourse
宗教と美術
古来から宗教と美術は密接に結びついていた
一つは永続性のため。後世に宗教を伝えるため視覚美術は役に立つ
曼荼羅やコーラムのように一時的な美術もある。精神性に加えて人生の儚さも表しているのだろうか?
https://www.youtube.com/watch?v=Z21elmpg-W0
自然と美術
風景画等の自然を描いた絵画は中性的と捉えられることもあるが、風景画も実際は画家のバイアスが入っている
何を描いて、何を省くかは画家の選択。コンスタンブルなど
Land artのように自然自体を美術と見立てることもある
https://www.youtube.com/watch?v=KXjxN3t_BNY&ab_channel=CrashCourse
コミュニティと美術
美術はコミュニティの形成や絆を深めるのに役立つ
マリ共和国の泥のモスクは地域の人々が競い合いながら再建した
香港でのテロの際には、傘がシンボルになった
コミュニティが形や意義を変えていくように、美術も変わっていく
LGBTQのレインボーフラッグなど
https://www.youtube.com/watch?v=-AKudjxdbQw
美術における体
肖像画は社会的地位を表すものであり、理想化されていた
古代ギリシャ彫刻は理想化された肉体である。男性は動的で鑑賞者の視線を上に誘導する。一方、女性は静的で視線は下に誘導される
ヘルマプロディートスは両性具有者でヘレニズム時代に彫刻が作られているが、長らく無視されていた
https://www.youtube.com/watch?v=WFO8iUyXlCQ
色と美術
シルクロードによって美術品が交易され、それらが混ざりあうこともあった。仏像にヘレニズム文化のコントラポストが反映されているなど
大航海時代には色の原料が交易品として扱われた
https://www.youtube.com/watch?v=dZmkPmfW0XA&list=PL8dPuuaLjXtMg4YXg6jCIDMbHUDaHDXXZ&index=15
デザインと美術
機能的なものがデザイン、感情的なものが美術とするのが一般的だが、その両方を兼ね備えるものも古くから存在する
アーツアンドクラフツ運動やアールヌーヴォーはその代表例
https://www.youtube.com/watch?v=VbfIGVhRups&list=PL8dPuuaLjXtMg4YXg6jCIDMbHUDaHDXXZ&index=16
モダニズム
産業革命によるテクノロジーの急激な発展や世界大戦を経て、美術は抽象的表現を模索していく。これがモダニズムの起点となる。
ピカソ等は植民地の美術のアイデアを借りた。世界大戦後、植民地の美術もヨーロッパの美術の影響を受けるようになる
https://www.youtube.com/watch?v=KHhM8WIlijc&list=PL8dPuuaLjXtMg4YXg6jCIDMbHUDaHDXXZ&index=17
パブリックアート
パブリックアートは公共物であるため、時の流れによって問題になることもある
ラシュモア山は先住民にとって神聖な場所だった。また、彫られている大統領の中には奴隷制を推し進めたり、奴隷を使っている人もいる。
https://www.youtube.com/watch?v=zJbmhwVmh94&list=PL8dPuuaLjXtMg4YXg6jCIDMbHUDaHDXXZ&index=18
グラフィティ、ストリートアート
グラフィティやストリートアートは誰かから委託されたものではない、ともすれば違法行為である。だが、だからと言って無視していいことにはならない
コミュニティーの形成にも繋がるし、ベルリンの壁のグラフィティ等歴史的に重要な意味を持つものもある
https://www.youtube.com/watch?v=Rxms0gWUmMs&list=PL8dPuuaLjXtMg4YXg6jCIDMbHUDaHDXXZ&index=19
美術の信憑性と独創性
美術における著作権の議論はデューラーとライモンディへと遡る
従来、美術史家はその美術品の足跡を辿ることで信憑性を確かめてきた。しかしルーベンスの作品と考えられているものが全てルーベンスによるものとは考えづらい、彼は工房を構えていたので
コンセプチュアルアートは、美術を生み出す最初のアイデアだけを著作物として考えている