暗号文単独攻撃
#暗号攻撃
Ciphertext-only Attack
COA、既知暗号文攻撃とも呼ばれる
攻撃者は暗号文にのみアクセスできる前提である
成功と見做される状態
暗号文のみから対応する平文もしくは鍵を導く
空メッセージと本物メッセージの区別など、平文に対する何らかの情報を得る
一般的な手法
頻度解析などの統計的手法
暗号の鍵空間が十分に小さい場合、暗号文にさえアクセスできればあとは単純にすべての鍵を試行すればよい(総当たり攻撃)。この場合、何らかの方法でランダムノイズと正しい平文とを区別する必要があるが、これは平文が自然言語で、かつ暗号文の長さが判別距離より長ければ容易に行える。例としてはDESがあり、これは鍵の長さが56ビットしかない。またよくあるケースとしては、商用のセキュリティ製品において、暗号鍵の作成にAESのような堅固な方法ではなくユーザの入力したパスワードを使用しているものがある(例えば、Windows NT 4.0のPPTPにおいて、セッションキーはユーザの入力したパスワードから生成される2)。ユーザの入力したパスワードが暗号の鍵空間と同程度の情報エントロピーを持っていることは稀であるため、そのような暗号はこの方法で突破できることがよくある。DVDに使用されているCSS暗号は鍵の長さが40ビットしかないため、MPEG-2のデータにさえアクセス出来れば後はこの方法だけで突破が可能である。
https://ja.wikipedia.org/wiki/暗号文単独攻撃