シグナリングゲーム
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シグナリングゲームでは送信者にあたるエージェントが何らかの状態を認識できており,
これを信号(記号もしくは言語)によって受信者に送る.
受信者はその信号に基づき行動を取る.
その行動の結果の評価がフィードバックされる中で,よりよい状態と信号の関係(コミュニケーションの方法)を探索する.
参照ゲームはこの一種,
受信者の行動が複数の参照対象から一つを選ぶという行動になるものである.
名付けゲーム
送信者にあたるエージェントが対象を選択し名前を提案し,
受信者にあたるエージェントがそれを受け入れるか別の名前を提案する.
役割交代をしながら,相互作用を通して,
エージェント間で共有される安定した命名規則の形成を目指す.
しかし,記号システムの捉え方が,2 者間,もしくは多者間における Shannon における情報通信 (Shannon, 1948) の意味でのコミュニケーションチャンネ
ルの形成という視点に留まっている 8).
圧縮表現とみなし,この情報表現の良さが議論される.しかし Shannon における情報通信のモデルを人間の言語的コミュニケーションのモデルとする問題は各所で学際的に批判されている.