ATMEGA32U4-AU (Promicro の MCU) と比べた STM32F072C8T6 の特徴
TM32F072C8T6 の属する STM32F072 シリーズは ARM の mcu としては採用例が多い (qmk コード内の keyboards/**/rule.mk を検索する限り約 90 件).
両者は同価格帯にある. Digikey では約 450 円 / 個.
利点
フラッシュ領域 (プログラム書き込み領域) が比較的大きい. 64kb vs 32kb
物理的に小さい.
https://gyazo.com/1515548f176b111d9fff0f5cd7eba85a
IO ピン数が多い. 37 本 vs 26 本
少なくともスプリットキーボードでなければ水晶がいらない.
結果, mcu からの配線引き回しも楽になる. (理由 : 水晶は mcu の近くに配置する必要があり, かつ水晶本体よりだいぶ広いスペースを必要とする.)
出荷時に usb ブートローダー (ファームウェア書き込みに必要) が書き込まれているので, 自分で書き込まなくていい.
欠点
入手性で劣る ? 2021/01 現在希少 (入荷予定あり).
EEPROM がない. フラッシュ領域に疑似的なものを設けることができ, また無くてもキーボードとして機能するが, 必要なら外付けし i2c などで制御しなければならない.
ピン間隔が狭いため, 初めてだと実装が難しい. 0.5mm vs 0.8mm
QMK (Chibios) の設定において, 同ファームウェアへのある程度の理解が必要. ATmega32U4 のようにコピーペーストの継ぎ接ぎでは用を足せないことが多い.
動作電圧が 3.3v (32u4 は 5v) なので, usb より供給される電源 5v を降圧するためにレギュレータが必要.