ALPS SKCM/SKCL
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クリッキーでは板ばねが軸側へ屈折した後、跳ね返ってハウジングドラムのように叩く。
タクタイルでは板ばねの上部が固定されている。
クリッキー・タクタイルから半バネを取り除くことでリニア化できる。
埃に弱く、多くの埃が溜まると動作の不具合を起こす。
グリスやオイルタイプの潤滑剤を使用すると埃が蓄積する原因になってしまうので、ドライコート、ワックス、RO-59tmKTなどを使用してルブされる。 SKCMのクリッキーの音の一部はバネから来ているため、MX系スイッチのようにバネをルブってしまうとクリック音が削減されてしまう。
もう製造してない。現代版はMatiasが一番近いが、簡易版なので同じような音や感触は出ない。 https://gyazo.com/af721b76962f1ab20ad268b6470c9e96
特に感触や音が良く、現在でもコレクターの間では根強い人気を持つ。
現在は製造していないため、入手性が低い。
そのため、値段は高騰している。スイッチ一個で200~500円する場合もある。
特にレアなネオングリーン軸などにはキーボード1台分で5000ドル程度の価値が付く。
構造が複雑で、パーツ数が多い。
コストカットは段階的に行われた。
段階は「松」、「竹」、「梅」と表記される。
松:一番複雑な構造。
初期に使われていた元のデザイン。
海外コミュニティーでは「Pine housing」と直訳されている。
竹:コスト削減のためにある程度簡易化された構造。
接点を小さくしたり、潤滑剤を塗らなくなったり、上ハウジングのデザインを簡単にしたりなど、時代とともにコスト削減や製造の効率化が図られた。
英語も直訳で「Bamboo housing」と呼ばれる。
梅:構造を完全に作り変えて、生産をForward Electronicsに受託した物。
SKBL・SKBMシリーズ。
この簡易化により精度が落ち、あえて買い集めたり使用したりするほどの価値は少ないスイッチに変化してしまった。