はんだ吸い取り機 FR-301の使い方
遊舎工房 リアル店舗のワークスペースで使える電動はんだ吸い取り機、FR-301の使い方を説明します。 https://gyazo.com/47d67e12af7602c29ee696106e39f993
https://gyazo.com/23829e5c927e788e20510017132d5eaf
こんなケースに入っています。
そもそもこれは何?
半田付けした半田を吸い取ることのできる吸い取り機はいくつかの種類がありますが、基本的には中空になったコテで半田を熱し、エアで吸い取る形のものです。例えば何らかの理由で一度半田付けしたキースイッチ(ソケットに差し込むタイプではないもの)を外したい!といった場合や、間違って取り付けてしまった部品を修復する場合などに使うことができます。
このFR-301は電動で吸い取るタイプで、手動でシリンダーを圧縮して吸い取るタイプに比べると手軽なものとなっています。
使い方
詳細な解説は取扱い説明書を一読してください。遊舎工房に設置のFR-301のケースにも同梱されています。
事前清掃
先に書いた通り、半田を吸い取る器具なので使った後は吸い取った半田が溜まっていきます。
冷えて固まった半田がエアの通り道を塞いでしまうこともあり、そのままでは吸い取り性能が落ちてしまいます。
使った後の清掃もですが、使う前にも清掃しておきましょう。
清掃する箇所は主に2箇所です。
こて部をクリーニングピンで清掃する
電源を入れ設定温度に達した状態で、クリーニングピンを根元まで通します。
https://gyazo.com/c63313cb16a20b66fadf469a2b4ecd43
フィルターパイプ内を清掃する
吸い取った半田はフィルターパイプ内に溜まっていきます。
下記の手順で取り外し、清掃します。利用後はとても熱くなっているため十分注意してください!
https://gyazo.com/4424a50ac02a9b6e62531eafa9f2f6ea
フィルターパイプ前後のゴム部分(前ホルダー・フィルターホルダー)を外し、内部を清掃します。
パイプ内だけでなく、前ホルダーの中心部にもつまりがないか確認しましょう。
https://gyazo.com/89919630ca17c1ff248fb61647975fc6
真ん中のヤバそうな塊が吸い取った半田が固まったものです。
吸い取りの実施
電源を入れる
まずは通常の半田ごてと同じように、電源にコードを差し込みコテ台に置きましょう。
小手先は設定温度まで上がっていくので、半田ごてと同じように取扱いに注意してください。
https://gyazo.com/8e4e57301b41d222dbcab793e1a0ebe3
通常の操作に必要なボタン類は下記の通りです。
スイッチと書いた部分にON/OFFを切り替えるボタンがあるので、ONになっていることを確認します。
https://gyazo.com/1a13e74c271ffbfebced0a2a7e8b3939
温度調整ダイヤルは、自作キーボードに関するリワーク作業ならば「1」や「2」で十分でしょう。
電源を入れると、下記のようにグリップ部分のランプが点灯します。
https://gyazo.com/7ea968836c4496b40683ad752c19d4ed
これが消えた状態が、こて先が設定温度まで達した状態です。
吸い取る
温度が上がったら準備OKです。
こて先にあいた穴の中心に吸い取りたい部分が来るようにしてこて先をあて、一拍おいて半田が十分に溶けたことを確認できたらトリガーを引きます。引いている間はハンダを吸っています。吸えたところでトリガーから指を離します。
下記にもある通り、失敗して半田が少し残ってしまった場合など、どうしても吸えない部分が残るといった場合は、もう一度半田付けしてからやり直してみてください。
基板やランドに吸い取り器を押し当てたまま動かすと、ランドやレジストがはがれてしまいます。要注意。
はんだ吸い取りの方法については取説にも手順がありますので、難しいと感じたら参照してみてください。
https://gyazo.com/c1f210db40cdca0c55505704373c8242
使い終わったら、フィルターパイプやノズル口の清掃を忘れず行っておきましょう。
その他
ProMicroのピンヘッダのような、細かいスルーホールの吸い取りは少し苦手です。オプション品のこて先を用意するとより幅広い部材に対応できるかもしれません。レッツ寄付。
同様に細かい部分の処理は、はんだ吸い取り線などの方が得意なこともあります。うまく使い分けましょう。
はんだごて同様、保管時はハンダメッキ保護のためにコテ先にハンダを盛っておきましょう。
こて先は千石電商実店舗でも調達可能
寄贈
この製品は、自作キーボード界隈の有志のGBにて遊舎工房に贈られました。
正しく使ってより楽しい自作キーボードライフを満喫しましょう。