図解や色変化スライダー付きでブログにもまとめています
店舗の白色LEDによる光の偏りの解決策と、富士フイルム のカメラで最高に美しいニュアンスカラー(くすみトーン)を表現するための設定レシピ。 商業施設での撮影時に肌が青白く(あるいは緑っぽく)濁って写る原因は、店舗で使われている「 白色LED 」に潜む光の罠。 オートホワイトバランス( AWB )にしても、どうしてもギスギスした不自然な色になる。 人間の脳は自動的に「白い光」と脳内補正(順応)するが、カメラのセンサーは光の成分( スペクトル )を正直に記録する。 安価な白色LED: 青色LED の表面に 黄色蛍光体 を塗り、混ざり合わせることで「白」を作り出している。 致命的となる2つの枯渇成分:
① 「 ディープな赤 (深赤色)」の圧倒的枯渇:肌の健康的な赤み(血色)が死に、青白く濁った肌になる。 ② 「 シアン (青緑)」の深い谷( シアンギャップ ):青緑(480nm付近)がごっそり欠落し、鮮やかさが失われ濁ったグレーに転ぶ。 【光の波長スペクトルの偏りイメージ】
太陽光(理想): ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━(平坦で均一)
一般店舗用LED: ───▲───\_/━━━━━━━━━━\___
(青だけ突き抜ける) (シアンの谷) (緑〜黄の山) (ディープな赤の枯渇)
波長(nm): 400 450 480 550 600 700
色のイメージ: 紫 青 青緑 緑・黄 橙 赤
この特殊な光には、撮影において致命的となる「2つの枯渇成分」があります。
AWBは店内の床や周囲の服の色に惑わされ、グリーンの濁りを助長する。
Step 1:色温度(ケルビン)の固定
白くすっきりしたLED店舗: 5000K 〜 5200K
温かみのある暖色LED店舗: 4000K 〜 4500K
Step 2: WBシフト でマゼンタとアンバーを盛る マゼンタ (M)方向: +2 〜 +4 シフト(濁ったグリーンを相殺) アンバー (A)方向: +1 〜 +2 シフト(枯渇している深い赤を補正し血色を戻す) コントラスト設定を -1 〜 -2 に落として全体をマイルドにする。
RAW + JPEG 同時保存にしておくことで、即時ブログアップとRAWによる精密調整の両立が可能。 代表的な3つのモード:
CLASSIC CHROME (クラシッククローム):赤や緑などの雑多な色彩の主張を「引き算」し、空の青をシアンに寄せた渋いドキュメンタリー調。 ASTIA (アスティア / ソフト):肌色を滑らかに描写する、ポートレート用のリバーサルフィルムがベース。 CLASSIC Neg. (クラシックネガ):暗部に緑が載り、明部が温かみのあるアンバーに転ぶ、80年代の家庭用ネガフィルムの再現。