鈴木 滋氏
追悼 鈴木 滋氏(成蹊大学体育会蹴球部 部長・故人)
(成蹊大学 経済学部名誉教授)
https://gyazo.com/1f20209efc529485791f4550ac3f82c3
1989年~2009年 成蹊大学体育会蹴球部 部長
2010年 逝去
*成蹊大学文学部教授、経済学部教授を歴任し、名誉教授
*東京都大学サッカー連盟 評議員議長
*日本代表コーチ、トレーナー、浦和レッズのコーチ、トレーナー、武蔵野シティフットボールクラブ代表など歴任
*研究論文
1.サッカー選手の体力トレーニング→有酸素能力と無酸素能力,および間欠的な能力の関わり (サッカー・サイエンス1999)
2.成蹊版サッカーゲーム記述分析システム(SNAP)による守備システムの評価 他
*著書 1.「サッカーのトレーニング」
2.図解サッカー 他
https://gyazo.com/4fcc3b41b9139b39400ff7400ba44fd4 https://gyazo.com/fa75dfd6c1b7dea91b46164988618c05
鈴木滋先生は、成蹊大学において教壇に立つとともに、体育会蹴球部部長として、10年間の永きに渡りご指導を頂きました。
上記の略歴に記したように、先生は、サッカーという競技の研究者、指導者、健康管理者であり、あらゆる面を勉強し、習得された方で日本サッカーを種々の面でその普及に貢献をされてきた方です。
成蹊大学文学部教授、蹴球部部長に就任されてから、多方面にわたってご指導を頂きましたが、教壇の他、サッカー界の種々の
仕事が多忙であり、監督やコーチとして直接に学生を指導する時間は有りませんでした。
従って、蹴球部OBが監督やコーチに就任し、先生の指導計画に沿ってトレーニングや試合をする方式で部長を務めて頂きました。また、先生の人脈は広く、東京都の各大学のサッカー指導者たちとの信頼関係も深く、東京都大学サッカー連盟の理事や評議員も務められ、大学関係のサッカー界にも多くの功績を残されました。
サッカーにおけるあらゆる面での指導力は、絶大なものがあり、我々が受けた指導内容の濃さは計り知れません。
私は、2010年に成蹊学園サッカー部OB会長に就任しましたが、その時、先生は病床に臥せっていました。私は、OB会長になりたてであり、様々なことについて先生のご指導がほしいと想い、見舞いも含めて何回も病院に通いました。
そして、いろいろな課題や問題を今後解決していく糸口が掴め、先生ともども改革活動をしていこう!という矢先に、先生は病に勝てず旅立たれてしまいます。
その時のショックは、忘れることができません。先生もあらゆる面でやり残したことがあり、残念であったと思います。
先生は、若い学生達が好きで、学生団体の学生による自治活動の大切さやスポーツマンシップ、人間形成、文武両道、リーダーシップなど学生スポーツの発展に力の限り努力をなされました。
有難うございました。心から厚くお礼申し上げます。
「東京都大学サッカー連盟評議員議長の時の鈴木滋先生のコメント」
東京都大学サッカー連盟には現在49チームが加盟している。 2007年度で設立40周年を迎えたが、その間の競技力の向上は目覚しいものがあり、2008年度に東洋大学と朝鮮大学校が関東リーグ2部へ昇格することが決定した。 運営面では学生幹事の献身的な努力の結果、充実が図られてきている。
連盟設立41年目を迎えるにあたって私どもが目指すのは、学生の活動を一層活力のあるものとし、その活動が学生自身のみならず、他の学生、さらには社会に良い影響を与えることである。 そのための出発点として、連盟規約の改正に関係者が一丸となって取り組んでいる。 学生の、学生によるスポーツ活動が、新たな価値と意義を創造する。これが、本連盟の今後の課題であり、目標である。