朝倉孝吉氏
追悼 朝倉孝吉氏(1942年成蹊旧制高等学校卒・故人)
(成蹊大学 学長、成蹊大学体育会蹴球部 部長、成蹊学園サッカー部OB会 会長)
https://gyazo.com/f6ef571e8924264c4a5ea8904aa91d1c
1942年 成蹊旧制高等学卒
1980年~1986年 成蹊大学 学長  1989年~1999年 東洋英和女学院大学 学長
2006年6月 逝去 享年84歳
朝倉先生は、1968年~1988年の20年間という永きに渡り、成蹊大学体育会蹴球部の部長を務めてくださいました。同時に、1986年~1988年成蹊学園サッカー部OB会会長を務めて頂き、あらゆる面でご指導を賜りました。
朝倉先生は、成蹊旧制高等学校の時代に蹴球部に入部され、当時の高等学校の全国大会である全国旧制高等学校サッカー大会で活躍されていました。従って、学生達の課外活動の本来の意味を十分に理解され、また、世界経済史の世界では有名な先生であり国際経験も大変豊かな先生でした。
私が主将の時には、建学の精神を理念として、人格形成と文武両道を基本に部の運営面で優しい言葉をかけて頂きました。
「怪我に注意してね!」、「チームはまとまっているか?」、「君が主将なら心配ないよね?」など言葉は少ないのですが、我々の活動を高所から見られ、「もっと頑張らなくては!」と我々に緊張感を感じさせる言葉が思い出されます。
蹴球部の部長、そしてOB会長、そして優しい先輩!そんな目に見えない包容力の中で朝倉先生に指導を受けていたのだなあー!と想い返されます。
「朝倉先生!現在も建学の精神を基本に、文武両道を守り、社会で活躍できるリーダーを成長する」ことを目標に蹴球部の活動を続けています。ご指導!有難うございました。」(御厨雅宏 記)
著者:朝倉孝吉氏、編者:高井昌史 紀伊國屋書店社長(成蹊大学OB)
「日本人が忘れてはいけないこと」(国の礎は教育にあり)の本について、編者である高井社長が解説を記しています。
参考として、下記に掲載します。
https://gyazo.com/3c54fe44892e69b63b8cb1214e872c57
成蹊大学学長、東洋英和女学院大学学長などを歴任し、現代の大学教育に功績を残すとともに、その高潔な人格から、学生たちにもいまだに「人生の師」として追慕されている朝倉孝吉氏。
本書は、朝倉氏の影響を受け、「国の礎は教育にある」と信念を持つ編者、高井昌史紀伊國屋書店代表取締役社長が、自身が大きな感銘を受けた朝倉氏の論文・エッセイの中から、21編を厳選、志高い動機からまとめられた一冊である。
思えば、朝倉孝吉氏のような教育者がいた時代の日本人は、現代より「背骨がしっかりしていた」。いつの間にか、国や社会に資することを忘れ、カネのために生きるようになった日本人は、このままの精神構造で一体どこに向かおうとしているのか。
読み進むうちにそんな気持ちを強くさせられる、今こそ見直されるべき思想が満載された一冊である。