若者よ、マルクスを読もう
hontoで買った(I)
西部図書館で借りた(II、III)
I〜III巻
アメリカ編?は読んでない
マルクスといえば資本論。授業を真面目に聞いた高専生でもせいぜい共産党宣言を知っているぐらい。しかし、マルクスは20代から数十年で、他にもいろいろな本や記事を出した。このシリーズでは、マルクスの生涯を追うように著書を取り上げ解説・吟味しつつ、マルクスの熱心さや、なぜマルクスを読むべきなのか、について(往復書簡を通じて)語っていく。I巻は「共産党宣言」「ドイツ・イデオロギー」「経哲草稿」など、扱う著作が多い。II、III巻でも「ブリュメール18日」などを扱うが、二者の対談や、現代に照らし合わせた考察が増えていく。
1巻は若者マルクス
個人的にはI巻が一番満足度高いかなあ、年近いし
年が近いのって案外青年にとっては重要かもしれんなあ…
マルクスも、いろいろぶち当たって、空間的にも文章的にも同じところを行ったり来たりしながら書いて考えていた
そのプロセスである草稿が勝手に出版されちゃうのって、本人的にはどんな気持ちなんだろう…
なんか安心した
17歳でギムナジウム(高校?)を卒業したときに書いた卒業文集の引用に心を打たれた、こんなこと書けるヤツがいるんだなって
全文読めたりする?
2巻はちょっとおじさんマルクス
冒頭に対談がある
内田節
現代の若者のコミュニケーションへの苦言
共同生活の単位を分けると儲かる(GDPが上がる)
転任した一般科のH教授も「治安が悪化すると警備会社が儲かるから、GDPは上がる。だからGDPが上がるのは一概にいいこととはいえない」と言っていたのを思い出した
自己責任論についても黒板に文字を書きながら「なんでも自己責任自己責任って…(ぶつぶつ)」こんな感じだった
あのとき結構違和感あったんだよなー、なんでそういうこと言いはるんやろ、って
経済学の人だから、たぶんマルクス読んでたんじゃないかなあ
「経哲草稿」もよくわからなかった…
「労働の価値」「労働力の価値」を分ける意味がつかめなかった、ぐぬぬ
3巻もちょっとおじさんマルクス
「フランスにおける内乱」
パリ・コミューンはなぜ再現されなかったのか
2巻よりはまだわかった気がする
知性って言葉、普段なかなか見ないからか、光るものがあるなあ
対談
パーマーとフーヴァーのあたり、なんつーか気の毒…