編入対策期間の流れ
気分の時間変化を時系列でまとめる。当時の日記やらブログやらから引用してリアリティを確保している。これらは全体的に気分が参ったときに書いているので暗めの記述が多い。顔を知っている人ならわかると思うが、実際はもっと明るくテキトーな生活だった。ときどきこうなるよ、ってだけ。
日記の引用部分はこんな感じに囲っている。
〜3年10月
席次は上にも書いたとおり大体5,6位(/42人?)をさまよっていた。1年の前期中間は1位タイだったが、筆者はその後パソコンばっかりしてたらずるずる席次が落ちていった。タイだったもう一人はずっと1位か2位をキープしていて、結局東京に編入した。授業中に寝たことはない(寝られない)。でもそんなマジメにも聞いてない。定期試験は3年までは1,2週間前ぐらいから復習してた。
英語:3年9月にTOEIC980。3年の時点でこの点数は珍しいが、1つ下の後輩に965がいるらしいので受験時点での点数でいえばそうでもない。スピードは長年のstackoverflow巡回で、文法は高校受験で培われた。
数学:$ 1/\cos^2{x}の積分が怪しくて、公式を使う積分が苦手。解析よりかは線形代数のほうがマシだった。余弦定理・正弦定理・漸化式は当然覚えていない。
物理:一番苦手意識があった。電磁気は $ \mathrm{div}\vec{E} が出てきてからよくわかってない。テストや授業で扱う典型的な問題は解けるけれど、ちょっとひねるとパーンってなりましたね、頭が
情報系なので、課外活動はSecHack365, seccamp, SXSW, インターン, プロコン, 高専セキュコンなど。セキュコンでは準優勝したが、それ以外で何か賞を取ったわけではない。JOIは予選落ちでした(懐古)。こういう場で気づいたこととか教えてもらった方法は編入にも活きたし、志望理由書はこの辺の経験で埋めた。以前から編入体験記をちょこちょこ読んだり先輩の様子を伺ったりして、どうやら4年の夏休み以降はけっこう大変らしいと知っていたので、こういう活動は3年後期から徐々にギアダウンすることにしていた。はじめは就職でもいいと思っていたが、こういう場で会う高専関係者には編入を勧められたし、いっぺん情報分野の体系的な専門教育(研究含め)を経験したかったので検討を始めた。
タイミングよく、東京のシステム創成学科に編入した2つ上の先輩に過去問と参考書を一式もらった。とりあえず過去問を見てみると…
英語:読解、和訳は問題なし。英訳がしっくりこないのでやっておきたい。
数学:3割ぐらい解けるかな…対角化だけはできそう。
物理:2割ぐらい?力学むずかし〜、コンデンサの応力も知らん!w
3年10月〜2月
教材:『鉄壁』54h『新微分積分II』45『徹底研究』35
以降それぞれの見出しの期間中によく使った教材と取り組んだ時間(h)を横に示す。もちろんこのスケジュールを丸パクリすればうまくいくという意味ではない。飽きて教材をコロコロ変えている様子を感じ取ってほしいと思って書いた。それぞれの期間で問題集や教科を絞って一つ一つ撃破していく人も多い。
東京の対策しておけば他の大学もなんとかなるだろと思ってゆるゆる勉強を始めた。実際にはこれは間違いだった(過去問を見ればわかる)。結局東京に絞った対策は5年になるまでやらなかった。
とりあえず『鉄壁』。Ankiにぶちこんで一日30分ぐらい続けた。年末年始暇だったのでずっとこれしてた。それでも暇だったので『徹底研究』を少しずつやり始める。章末問題は半分ぐらい解けたが、やっぱり難しかったので、一旦教科書付属の問題集に戻った。
学校から簡単な志望調査が入った。よくわからんので東京東工京都大阪筑波全部ぶち込んで提出した。
3年3月〜4年7月
教材:『数学問題集』155『徹底研究』92『弱点克服・初等力学』52『新応用数学』25『鉄壁』25 授業で使った応用数学の教科書18
『エッセンス』の赤・青はなんとそれぞれ10時間だけやって飽きてやめた。数学も『徹底研究』に飽きて『数学問題集』を始めた。わかりやすくてはかどった。だいたい章を3つぐらい同時に進めて飽きを防いだ。固有値の章にやたらめったら苦戦してた。他もなかなか解けなくてこの頃からすでにちょくちょく落ち込んでたような気がする。
4,5月はオンライン授業だったので、暇な授業では応用数学の教科書を進めていた(ラプラス・フーリエ・複素)。Studyplusでフォローしていた建築学科の東京志望(後に合格)が一日10時間勉強していて動揺した。
対面に戻ったらいっきに勉強時間が減った。部屋の近い東工大志望のSが夏休み前に「一日8時間やるつもり」と言っていて「やべ〜」と思った。実際にはそこまでやってなかったけど。4年になってからは期末試験の対策は数時間しかやってない。
6月のどこか
Studyplus、「みんなと勉強時間を競おう!」じゃねえよ。時間を競ったってしょうがないだろw しかし実際自分は他人と勉強時間を比べているのであー嫌になる。勉強時間を棒グラフとして可視化している以上、その質は軽視されざるを得ない。だいたい質って何なんだよ。「わかんねーわかんねー」って考えている時間は質が悪いのか?効率が悪いのか?わからない状態に耐えながら、悩み続けるということには価値がないのか?わからなかったら即答を見て納得するのが本当にいいことなのか?まあそれを考えた上で割り切って使えるのがいい受験生なのだろうが…(略)
6/13
なんか解ける問題全然増えてないけどw
7/30
編入対策は数学の参考書を回しているが、まあまだ時間がかかるだろう。徹底研究ぐらいはさっさと終わらせたいが、ところどころ勘所を忘れるのを繰り返していてなかなか完璧にならない。英語読解もやっていくべきだろうが、どうしたもんかなあ。Redditじゃいかんのか??? 物理は基礎的なのを一周した程度。
4年夏休み(8,9月)
教材:『よくわかる電磁気学・初等力学・熱力学』59『基礎物理学演習(共立)』34『弱点克服・初等力学』33『竹岡英作文』25『細野確率』17『透視図』 16…
ここから物理に時間をかけた。『よくわかる』シリーズを読み始める。力学は剛体のあたりまで、電磁気はマクスウェルの方程式まで読んだ。後期の電磁気の授業がラクになった。『鉄壁』はこのあたりまでちょっとずつやって、大体覚えた。英→日がすぐ終わったので日→英もやったけど、英訳ではそんな難しい単語は使わなかった。物理だけだと疲れるので英訳をやることにした。数学は確率だけ少し。
各大学工学部のWebサイトからいろいろ調べてみるけれどもよくわからなくなった。大阪基礎工のツアーにも参加したがやっぱりイマイチわからなかったし、学生生活のイメージも湧かなかった。これまでは趣味でプログラム(Rust)を書いていたが、一度書き出すとアレコレ作りたくなってくるので以降あんまり書かなくなる。春休みが伸びた影響で夏がすぐ終わってしまった。インターンも行ってない(3年で行ったってのもある)。
9/26
無知を承知で正直に言えば、情報系の学科があって、学位が取れて、それなりに学ぶものがあれば大学はどこでもいいか、と思っている。コンピュータに関わっていればだいたい楽しめそうだし、逆にいえば特にやりたいこととか、研究したい分野がない。物性とか機械学習の数理的なのはやや敬遠する…。モチベーションもそれほど高くないが、その割にはずっと勉強していたような気もする。あまり張り切っても能率は上がらないし、まあいいか。他にすることがなかったんだろう。どこか他人事のように思ってしまう。
後期になれば勉強をちゃんとやる人が増えてくるだろうから、それがちょっと心配になっている。置いていかれるといやだなあという不安もあるし、受験関連の会話を聞いたり、更新が激しくなったStudyplusのタイムラインを見たりして気分がふさぎ込んでしまわないだろうか、という不安もある。
だるいだるいとは言いつつも、ある程度時間をかけて物理に取り組み理解を深めることができた。(中略)運動量とかエネルギーさえも実はうまくできているというのがなんとなくわかってきた。どのようにうまくできているのかを説明できる水準にはまだ達していない。授業の先にさらっておいたマクスウェル方程式も、式をまとめて変位電流付けてみましたというだけの話ではあるのだが、いろんなところから出てきた式をそもそもまとめられること自体について「へーすげー」と感じるわけであった。他に挙げるなら一般化力の考え方とか。こういう抽象化のステップもぐっとくるところがある。群論とか好きな人はわかるかなあ。抽象化は示されてしまえばなんてことないのだが、それを自分で思いつくのは無理としか思えない。
そういう感じで知識の体系に畏怖の念を抱きつつ、ちまちま感動しながら謙虚に学習に取り組めるのが理想なのかもしれない。まあこういった感嘆もしばらくすれば面倒くせえ式のかたまりに成り下がってしまうであろうし、あまり初歩的なトピックについてこういった感想を伝えても鼻で笑われそうだ…
4年10月〜12月
教材:『徹底演習』108・『数学問題集』80・『名問の森(力学)』40・過去問35・『弱点克服・電磁気学』30・『よくわかる熱力学』23・『例解・文法矯正編』12
『徹底演習』をはじめた。線形代数のチョロいのは飛ばしたが、微積分・微分方程式・複素解析(1,2,5,9章)が難しくて悪戦苦闘。この頃までは数学は全部の範囲をまんべんなく取り組んだ。過去問もこのあたりからちょくちょく手を出した。まずは夏休みの英作文の復習に英語から手を付けた。読んだことを使うとややしっくりくる文が書けて楽しかった。
ほんとは徐々に勉強時間を伸ばそうと思っていたのだけれど、実際には月150時間程度をキープした。3週間は週40時間ぐらい取り組んで、1週間はメンタル壊したりタスクに追われたりしてやや少なめ、というパターンが5年4月まで(!)続いた。夏休み前の期間は、久しぶりの勉強に慣らしていく期間だったのかもしれない(それにしては長すぎるな…)。
夏以前の数学の問題集の進捗をスプレッドシートに整理した。固有値の苦手は案外解消していて、代わりに偏微分ができていないことに気がついて驚いた(全体で6割程度は解けるようになっていたが、ここは2割しか解けてなかった)。2週間ほど注力して教科書読み直したり忘れぬうちに何度も解いたりしたらまあまあできるようになった。
周りが受験の話をしだした。おそらく早くから取り組んでいる人はいたんだけど、オンライン授業のためにそういう様子や「空気」が伝わるのに時間がかかったのかもしれない。明石高専では2021年度はずっと対面授業を行っていて、後輩に話を聞くと4年6月の時点で「誰それがめっちゃ勉強してる」とクラス全体に認識が行き渡っている(内職とかやってるんだろう)。そういう早とちりな人たちが「俺らもやらなヤバイ」という気持ちにさせてくれる環境がある。
当時は基礎工の過去問解答を持っていなかったので、Sと一緒に基礎工の問題を解くことにした。1,2週間に一回、一年分の過去問を3科目解いて持ち寄った。これが唯一受験生らしく他人と勉強した期間。途中から東京のも解くようになった。先輩にもらった解答もなんやかんやで結構間違っていたので良い調整になった。『新・物理入門問題演習』はそのとき教えてもらった。お互い気軽にやっていた。数回やったあとに自然消滅して、それ以降英語過去問についてはほとんど手を付けてない。
数学概論の授業で編入数学の過去問を解いた。難しくて解けない問題も多かった。やたらと問題集の回数だけ積んだので問題を覚えてしまって(でも解けない)、編入数学マニアになった。Co+workという授業で他学科の5年と話す機会があった。11月に「1月までに数学終わらせる」と言っていてたまげた。
研究室に配属された。I研は基本的に受験が終わるまでは編入を優先させてくれた(他もだいたいそうなんだけど)。
12/8
数学がさっぱりわからん。問題が解けない。しかしその問題集もまだ2,3周目なので、練習あるのみですな。理不尽積分とかはおいといて、まあ少なくともできそうなところからできるように…(そうすれば、きっと前者も腑に落ちるようになるから)…と言い聞かせんとやってられん。
12/24
まー高専4年の後期ともなれば「そろそろ勉強ちゃんとしましょうか」という雰囲気が出る。図書館や自習室で(あるいは中国語の授業でもw)問題集を開く人をよく見かける。やっぱり見ていて気持ちのいいものではない。いやでも競争的なものに晒されているイメージが目の奥に立ち上がってきて見ていられない。そういうと時折「いやー君こそ、ずっと前に始めてるじゃないか」と反応される。あのねー。ずっと前に始めて「これ」だから困るんだよな。まだ始めてないなら、「ちょっとやってグッと伸びる可能性」がまだまだある。ね? …とはいえ模試のない環境で、多かれ少なかれ長い夢のなかにいることに変わりはない。
編入には出ない教科だからといっておろそかにするのはよくないかなーと。ただし実際のところ英数物以外については自分で勉強することはほとんどないし、専門教科のプロジェクトやらレポートやらも「楽におわらせちゃお〜」と、ついつい流れてしまう。入試の重力は大きい。それに抗ってこそ、まさにポテンシャルが生まれるんだろうなと思わないでもないが、現状そうはできていない。そういう流れる人が多くなった結果の上での進学高専なのかもしれない。そういう取捨選択を正当化して、効率を追求していくことそのものが、さらなる競争の波を生んで(もちろん、一般の大学入試に比べれば「さざ波」だろうが)しまうんだろうな。そういうジレンマに悩まされている。いびつだけど、集団の学力向上のメカニズムとして機能していて、自分もすっかり取り込まれている感じがする。
4年1〜2月
教材:『徹底演習』50・過去問38・『演習力学』32・『弱点克服(初等力学・電磁気学)』31・『新・物理入門問題演習』25
東京・大阪基礎工については志望を固めた。京都情報学科も検討したが、調べた感じでは基礎工情報科学科のほうがおもしろそうだったからそっちを選んだ。東工は数学が難しくて化学を真面目にやらなくちゃいけないのでやめた。試験遅いし…。
フーリエ変換など出ない範囲には手を付けなくなった。なんとなく問題集を周回して、問題の解法を覚える作業をしている気分になってきた。しかし結局どうすればいいのかよくわからなかった。『徹底研究』も触ってないし、夏休みの『基礎物理学演習』もテクニカルな問題の解法は忘れてしまった(教科書の内容とつながっている内容はわりと覚えていられた)。ベクトル解析のグリーンの定理が覚えられなくてどうにかならないのか調べていたら、微分形式という分野にたどり着く。それで2週間ぐらいハマって図書館でいろいろ借りて読んだ。難しくてホッジ演算子のあたりであっけなく挫折したが、面白かった。
東京の数学は範囲が狭いし、物理は広すぎてどうしようもなく、英語は簡単なので何をしたらいいのかわからなくなってきた。それで、自分でQ&Aを書いて今の状態を整理した。過去問分析も書き始めて、何がダメで、何を訓練すれば解けたのか整理した。スプレッドシートでは短くしか書けず、頭の中で考えるだけでは混乱してしまったので別途テキストファイルを用意した。
10ページほど寄稿した雑誌記事が2月に掲載されて嬉しかった。大学全部落ちたらテクニカルライターもいいなと思った。
1/28
努力とか集中力とか訳のわからん「力」を使うのをやめろ。そんなこという暇があったら保存力の定義でも覚えようぜ。
2/2
編入の勉強飽きた。いままで何考えながらやってきたかなーと思って、振り返るために別途ページを作った。心理的な話も書いたので、あわよくば向こう数ヶ月で役に立つことがあるかもしれない。現状分野としてまずいのは確率と初等力学(たぶん)。他はまんべんなくマズい。(略)時間かかるなあマジで。しょうがないな。なんとかならなくても一年ドブに捨てるだけだな。危機感を使い果たしてしまった。
何事も不安だし憂鬱だしやってられん。どうにもならないので少し気を許してRustを書いた。あーたのし。でも40分ぐらいやっていると、やっぱりつらくなってきてやめてしまった。
4年春休み(3月)
教材:『徹底研究』32・『例解・公式運用編』30・『新・物理入門問題演習』30・『数学問題集』30・過去問26、他はいろいろロングテールで
半年放置した『徹底研究』をやった。過去問にない範囲はけっこう忘れてた。英訳を授業期間中にもうちょっと定期的にやっておけばよかった。
ここまでに東京の過去問を6,7年分といた平均は物理6.5割数学6割。4割を取ったこともなんどかあった。とはいえ受験は一回きりなので、「平均を7割に上げる」というよりも「〜割以下をとらない」観点が大事なのかもしれない。残りやったほうがいいことをさらに整理した。微分方程式・確率・熱力学・初等力学。もちろん穴の開いたところの復習も。物理3問目対策に困って、とりあえず高校レベルの公式覚えておいて、基本的な式の導出だけ誘導つきで再現できるようにすることを目指した。量子力学でもやるか!と思ってマセマも途中まで読んだ。ここから物理は迷走してくる。
「毎日12時間勉強しました〜」って書かれがちだがやってない。月全体で220h程度=一応1日7時間ぐらいはやった。せっかくなので(?)2,3日だけ10時間勉強してみたが、内容が頭に入ってこないし次の日は勉強時間が短くなって結局トントンかそれ以下になってしまい、アホらしいのでやめた。気分転換にスプレッドシートを改造した。
3/6
落ちたら記憶が消えるわけでもないんで、あまり空回りさせることなくsteadyにやっていきたい。
3/14
力学はまあこの調子で行けば間に合いそう。あとは数学の問題集の復習とか英作…来週は波動・電磁気をやり直そうか。過去問の傾向ももうちょっと綿密に見ていったほうが効率よくできる気がする。そういうメタ要素にも時間は割かないと進まない。
3/15
要は、というかやっぱり、勉強に飽きた。ちょっと前までは物理をやっているときは風が吹いている感じがあってよかったのだが。
5年4月
教材:過去問45h。残りは『合格る確率・計算』20・『数学問題集』17・『名問の森』15・『確率・統計(岩波)』10など雑多に。
学校で進路面談があった。担任曰く「東京は英数がよくできる学生が行く傾向があって、君の場合数学がちょっと不安やけど、まあ受けたらいいと思います」。気分転換にJavaScriptでツールを作っていた。
4/1
方法をアレコレ考えたり、状況を整理するためにSvelteでちょっとしたツールを書いていた都合上あまり勉強ができなかった。ちゃんとAsciiDocで書くとドキュメントを書く心構えで書けるので丁寧になる。時間もかかる。計算ミスが多いねえ(部分点どれぐらい減るんだろう)。まーあんまり受験のことばっかり書いてもピリピリしてくるしここらへんでやめとく。
5年5,6月
教材:過去問95・あとは数学30hぐらいに加えて『新・演習力学』16・『アトキンス物理化学』12・『阪大の英語』10など
迷走が続く。熱力学は化学に移動して、二年前に材料力学、昨年機械力学(?)と四力が出たので、今年は流体力学なのでは!?と思ってちょっと勉強した。複素ポテンシャルのあたりが面白かったのでそこまで読んだ。いろいろ考えた結果、知らないのが出たら解けるだけ解いて諦めることにした(実際当日は諦めた)。
もうどうしようもないので、まだやることが明確な阪大基礎工対策にスイッチしていった。数物の過去問を6年分ほど解いた。初めて解いた年度も多かったので難しかったけれど、良い気分転換になった。解いたらまたいろいろ書き出して対策した。具体的には、ラグランジュの未定乗数法、固有値の定義をうまいこと使う問題、一次変換、典型的な熱力学サイクルを復習した。
2週間前ほどから問題集の苦手な部分を厳選してまた詰め直した。電通の対策も始めた。とはいってもベクトル空間の復習をしただけ。京都や名古屋の問題も解いてみたけれどイマイチ緊張感が持てなかったのでやめた。
募集要項が出て日付が確定したので、滑り止めを検討した。
大阪工学部:問題見てみたところ典型が多いのでよさそう、試験も遅めなので出願
電通:単位変換が大変らしい。問題はなんとかなりそうで、研究室がおもしろそうなので出願
府立:確約書の期限が大阪工学部受験より前だったので除外
名古屋:偏微分方程式がちょっとうっとうしいなあ、カリキュラムもう〜んと思ったので除外
京工繊:東京の前日なので除外。研究室の先輩はたしか技科大の翌日に東京の受験があってすごく集中が持たなかったらしい。
筑波:COINSがよさそうだが、大阪基礎工の試験日程が被っていたので除外。今年はたしか大阪工学部と神戸も被ってた。
この時期は手続き関係が大変。切手を買ったり書類を書いたり依頼したり…。切手の金額も大学バラバラだし、大学によっては点数開示は合格通知後だから落ちてた場合を考慮して現時点ではいらないとかぐちゃぐちゃ。手際がわるすぎて全部で20時間ぐらいかかった。東京の志望理由書も書いた。はっきりしない志望動機をなんとか言葉として捻り出そうと考えているうちに「やっぱり受けるべきじゃないんじゃないか」と思えてきてつらくなって寝てた。
クラスも編入の話題や内職が増えたりしてきて動揺した。放課後に過去問をホワイトボードに解く集団がいた。一日30回ぐらい「面倒くせえ〜」って言ってた。やる気はもともとなくて慣性(惰性)で続けていたんだけど、そこにいよいよ摩擦力が加わってきた感じ。時間と神経を削られ、直前期にもかからわず勉強時間が減った。でも全部落ちたら就職すればいいと軽く考えている節もあった。
4/20
上で述べた書類なんかには当然自己推薦もあるわけで。ずっと書いている通り個人的にはコンピュータを使ってなにかできれば、(AI/xRよりかはOSとか一般的な分野への志向はあるにせよ)なんでもいいんだけど、ホントに「なんでもいいので勉強させてください」って書いたら「こいつ何もやってこなかったんだな」と思われそう。
5/16
うーん、やっぱりもう十分悩んで結論がでなかったから、潔く諦めて力学と電磁気に注力するかねー。…数学も細かいところがまだまだ塞げていないので、地道にやるしかないか〜。あとは英語がなあ。まあ問題はないんだけどそれゆえやっても効果がでてるのか出てないのかわからなくてアレ。採点もむずかしいのも不安要素になる。
5/23
思い返せば5月はほとんどダウナーだった。ダウナーじゃない日は、事務作業やら某コンテストで使ってしまった。朝はまだいいんだけど、(略)あと一日を通じて無気力。
なんか大学院とか大学とか自分にはもったいない気もしている。でもじつは足りないのが能力ではなくて自尊心だったら、それを知らずに学習をやめるのももったいない。結局行ってみないとわからないし、自分の能力を判断する能力を自分は持ち合わせていない。そう言い聞かせるほかない。
6/9
何も手につかない。ニコニコ見て音ゲーしてNHK政治マガジン見てMini Metroしてぼーっとしている。5月がアレだったからもうちょっとマシにしたいんだけど、いやーーこれはけっこう難しい。まあ想定の範囲ではある。こういう「大勢が決した感じ」に触れることって最近そんなになかったから新鮮。もともと敗北主義というか、投げやりだった部分はもうどうしようもない。
6月中旬〜下旬(直前期)
過去問をパラパラ見返して、なんとなく問題集をした。英訳本のイディオムなど暗記事項を再確認した。編入試験前日・当日も参照。